【Stripe】非営利団体向け完全ガイド

1. Stripeとは Stripeは、世界中で広く利用されているオンライン決済プラットフォームで、クレジットカード決済やその他の支払い方法をウェブサイトやアプリに簡単に組み込めるサービスです。複雑な決済システムの構築が不要で、APIを通じて柔軟にカスタマイズできます。 一番…

【Stripe】非営利団体向け完全ガイド

1. Stripeとは

Stripeは、世界中で広く利用されているオンライン決済プラットフォームで、クレジットカード決済やその他の支払い方法をウェブサイトやアプリに簡単に組み込めるサービスです。
複雑な決済システムの構築が不要で、APIを通じて柔軟にカスタマイズできます。

一番の魅力は、初期費用・月額費用が完全無料で、決済手数料3.6%のみのシンプルな料金体系です。
また、135種類以上の通貨と100種類以上の決済手段に対応しており、国際的な寄付受付にも適しています。

2. サービス基本情報

どんなツールか

Stripeは、オンライン決済を代行するサービスで、クレジットカード決済、銀行振込、デジタルウォレット(Apple Pay、Google Payなど)に対応しています。

APIを通じて自社のウェブサイトやアプリに決済機能を統合でき、継続課金(サブスクリプション)にも対応しています。

非営利団体は無料で使えるか

日本の非営利団体向けの特別割引プログラムは確認できていません。
米国では501(c)(3)認定団体向けの割引がありますが、日本の団体は通常の料金体系が適用されます。
ただし、初期費用・月額費用は無料です。

提供している会社

Stripe, Inc.が提供しています。
2010年にアメリカ・サンフランシスコで創業され、現在では世界中で数百万の企業が利用する決済プラットフォームです。

日本では2016年にサービスを開始しました。

3. どんな団体におすすめ?

組織の規模

  • 小規模団体: 初期費用がかからないため、予算が限られた立ち上げ期の団体に最適
  • 中規模団体: 継続寄付(マンスリーサポーター)を募集したい団体
  • 大規模団体: 国際的な寄付受付や複雑な決済フローが必要な団体

具体的な使用場面

  • 自社のウェブサイトに寄付フォームを埋め込みたい
  • 既存のシステム(WordPress、WixなどのCMS)に決済機能を追加したい
  • 海外からの寄付を多通貨で受け付けたい
  • 月額寄付(マンスリーサポーター)や年会費の自動徴収を実現したい
  • 開発者がいて、APIを使ってカスタマイズした決済体験を構築したい

4. できること(主要機能)

①多様な決済手段に対応

クレジットカード(VISA、Mastercard、JCB、AMEX)、デビットカード、Apple Pay、Google Pay、銀行振込(1.5%の手数料)、コンビニ決済など、100種類以上の決済手段に対応しています。

②継続課金(サブスクリプション)

月額寄付や年会費など、定期的な支払いを自動化できます。
失敗した決済の自動再試行(Smart Retries)機能により、継続率を高めることができます。

③Payment Links(決済リンク)

コーディング不要で、共有可能な決済用URLを簡単に作成できます。
メールやSNSで共有するだけで、支援者が寄付できる仕組みを数分で構築可能です。

④高度なセキュリティ

PCI DSS(国際的なクレジットカード情報セキュリティ基準)に完全準拠。
3Dセキュア認証、多要素認証(MFA)、ネットワークトークンなど、最先端のセキュリティ機能を標準装備しています。

⑤柔軟なAPI統合

開発者向けに充実したAPIとドキュメントを提供。
既存のシステムと柔軟に統合でき、独自の決済体験を構築できます。
WordPressやWixなどのプラグインも豊富に用意されています。

5. 非営利団体の特典

無料/割引の詳細

2025年12月現在、日本の非営利団体向けの特別割引プログラムは提供されていません
米国では、501(c)(3)認定を受けた非営利団体が、寄付金の80%以上をStripeで処理する場合、割引料金が適用されますが、日本の団体は対象外です。

通常プランとの違い

日本では非営利団体向けの特別プランがないため、一般企業と同じ料金体系が適用されます。

どんな法人が対象か

Stripeのアカウント開設自体は、NPO法人、一般社団法人、公益法人、社会福祉法人など、法人格を持つ非営利団体が可能です。
審査により利用可否が判断されます。

6. 始め方

申請のステップ

  1. Stripe公式サイト(https://stripe.com/jp )にアクセス
  2. 「今すぐ始める」をクリックしてアカウント作成
  3. メールアドレス、パスワードを設定
  4. ビジネス情報(団体名、住所、代表者情報)を入力
  5. 銀行口座情報を登録
  6. 本人確認書類をアップロード
  7. 審査完了後、決済機能を有効化
  8. Payment Linksの作成またはAPIの統合

必要な書類

  • 代表者の本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
  • 法人の場合は登記事項証明書または定款
  • 銀行口座情報
  • 団体の活動内容がわかる資料(ウェブサイト、パンフレットなど)

申請から使えるまでの期間

アカウント開設自体は即日可能ですが、本人確認と審査に3〜5営業日かかります。
書類が揃っていれば、1週間程度で寄付の受け付けを開始できます。

申請ページのURL

https://stripe.com/jp

7. 料金比較

項目一般向け非営利団体向け
初期費用0円0円
月額費用0円0円
クレジット決済手数料3.6%3.6%(割引なし)
国際取引手数料3.6% + 2%(通貨換算)3.6% + 2%(通貨換算)
銀行振込手数料1.5%1.5%
チャージバック手数料1,500円/件1,500円/件
入金サイクル週1回(金曜日)週1回(金曜日)
審査期間3〜5営業日3〜5営業日

※2025年12月現在、日本では非営利団体向けの特別料金は提供されていません

8. 使い方の例

例1: WordPressサイトへの寄付フォーム設置

環境保護団体Aは、WordPressで運営するウェブサイトにStripeの寄付フォームを設置しました。「Stripe Donation」プラグインをインストールし、簡単な設定だけで寄付ボタンを追加。
支援者はクレジットカードやApple Payで簡単に寄付でき、寄付率が30%向上しました。

例2: Payment Linksでメール募金キャンペーン

災害支援団体Bは、緊急支援のため迅速に寄付を募る必要がありました。
Stripeのダッシュボードから数分でPayment Links(決済リンク)を作成し、メールやSNSで共有。
コーディング不要で即日寄付受付を開始でき、24時間以内に100万円以上の寄付が集まりました。

例3: マンスリーサポーター制度の構築

国際協力団体Cは、安定的な財源確保のためマンスリーサポーター制度を立ち上げました。
Stripeのサブスクリプション機能を活用し、月額1,000円・3,000円・5,000円の3コースを設定。
失敗した決済の自動再試行機能により、継続率が95%を超えました。

9. 注意点

使えない場合

  • 一部の業種(アダルトコンテンツ、ギャンブルなど)は利用が制限されます
  • 審査により、利用が承認されない場合があります
  • 活動内容が不明確な団体は審査を通過できない可能性があります

制限事項

  • 日本では非営利団体向けの割引がないため、決済手数料3.6%は他の寄付専用プラットフォームと比較して高めです
  • 入金は週1回(金曜日)で、タイミングによっては入金まで最大2週間かかる場合があります
  • APIを使ったカスタマイズには開発の知識が必要です
  • 日本では対面決済用の「Stripe Terminal」は利用できません

うまく使うコツ

  • Payment Linksを活用すれば、開発知識がなくてもすぐに寄付受付を開始できます
  • WordPressやWixなどのCMSを使っている場合は、プラグインで簡単に統合できます
  • 海外からの寄付を受け付ける場合、多通貨対応を活用しましょう
  • サブスクリプション機能で継続寄付を自動化し、事務作業を削減できます
  • Stripeの詳細なドキュメントとコミュニティを活用すれば、多くの課題を解決できます

10. よくある質問

Q1: 日本の非営利団体でも割引は受けられますか?

残念ながら、2025年12月現在、日本の非営利団体向けの特別割引プログラムはありません。
米国の501(c)(3)認定団体のみが対象です。

Q2: 任意団体でも利用できますか?

法人格がない任意団体でも、審査を通過すれば利用可能です。
ただし、本人確認書類や活動内容を証明する資料の提出が必要です。

Q3: 他の寄付プラットフォームと併用できますか?

はい、併用可能です。
Syncableやコングラントなど他の寄付プラットフォームと並行して、Stripeを海外寄付受付窓口として活用している団体もあります。

Q4: 開発者がいないのですが、導入できますか?

はい、Payment Linksやプラグインを使えば、コーディング知識がなくても導入できます。
WordPressやWixなどのCMSを使っている場合は特に簡単です。

Q5: 領収書の発行はできますか?

Stripe自体には領収書発行機能はありませんが、取引データをダウンロードし、団体側で領収書を作成・郵送する必要があります。

一部のプラグインやサービスと連携すれば自動発行も可能です。

11. 似たツールとの比較

Syncable

初期費用・月額費用が完全無料で、寄付発生時のみ5〜11%の手数料。
非営利団体専用サービスで、バースデードネーションなど独自機能が充実。
国内寄付に特化しており、Stripeより手数料が高いですが、NPO向けサポートが手厚いです。

PayPal

世界4億人以上が利用する国際的なプラットフォーム。

国内取引手数料は3.6% + 40円/件とStripeとほぼ同じですが、日本では非営利団体向けの特別割引がありません。
海外からの寄付受付に適していますが、継続課金の設定が複雑です。

ROBOT PAYMENT

継続課金に特化した決済システムで、業界最安水準の2.65%〜の手数料。

テックスープ経由で非営利団体向けの特別価格があります。
Stripeと異なり、顧客管理データベースが標準搭載され、マンスリーサポーター制度の運用に強みがあります。

Stripeを選ぶべき理由

  • 完全無料で始められる: 初期費用・月額費用が一切かからない
  • 柔軟なカスタマイズ: APIを通じて独自の決済体験を構築できる
  • 国際的な対応: 135通貨、100種類以上の決済手段に対応
  • 高いセキュリティ:PCI DSS完全準拠、3Dセキュアなど最先端のセキュリティ
  • 豊富なツール: Payment Links、サブスクリプション、プラグインなど充実

ただし、国内寄付を中心に募集する場合は、決済手数料の面でSyncableやコングラントなどNPO専用サービスの方が適している場合があります

Stripeは、特に海外からの寄付受付や、高度なカスタマイズが必要な団体に向いています。

12. まとめ

Stripeは、初期費用・月額費用が完全無料で、決済手数料3.6%のみのシンプルな料金体系が魅力の決済プラットフォームです。

日本では非営利団体向けの特別割引はありませんが、柔軟なAPI統合、多通貨対応、高度なセキュリティなど、国際的な寄付受付や高度なカスタマイズが必要な団体に適しています。

Payment Linksやプラグインを使えば、開発知識がなくても簡単に導入でき、継続寄付(サブスクリプション)機能で安定的な資金調達も実現できます。

次にやるべきこと

  1. Stripe公式サイトでアカウントを開設: https://stripe.com/jp 
  2. 本人確認書類と法人書類を準備
  3. 審査完了後、Payment Linksで寄付ページを作成
  4. WordPressやWixなどのCMSを使っている場合は、プラグインで統合

海外からの寄付受付や、柔軟な決済システムが必要な団体は、Stripeの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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