非営利団体のためのkintone活用ガイド

1. kintoneとは kintoneは、サイボウズ株式会社が提供する業務改善のためのクラウド型プラットフォームです。プログラミング知識がなくても、ドラッグ&ドロップの簡単な操作で業務に必要なアプリを作成できます。 これにより、Excelや紙ベースで管理していた情報…

非営利団体のためのkintone活用ガイド

1. kintoneとは

kintoneは、サイボウズ株式会社が提供する業務改善のためのクラウド型プラットフォームです。
プログラミング知識がなくても、ドラッグ&ドロップの簡単な操作で業務に必要なアプリを作成できます。

これにより、Excelや紙ベースで管理していた情報を一元化し、チーム全体での情報共有や業務効率化を実現できます。

非営利団体にとっての一番の魅力は、限られた予算でも本格的な業務管理システムを導入できる点です。
特に「チーム応援ライセンス」を利用すれば、最大900ユーザーまで年額9,900円という破格の料金で利用できます。

2. サービス基本情報

どんなツールか

kintoneは、顧客管理、日報管理、プロジェクト管理、問い合わせ管理など、さまざまな業務アプリを自由に作成できるノーコード開発プラットフォームです。
クラウド型のため、インターネット環境があればどこからでもアクセスでき、スマートフォンやタブレットでも利用可能です。

非営利団体向けの特別プラン

非営利団体は「チーム応援ライセンス」を利用することで、大幅な割引価格でkintoneを導入できます。

提供会社

サイボウズ株式会社(1997年創業、東京都中央区)。
グループウェア「サイボウズOffice」やチームコミュニケーションツール「Garoon」なども提供しており、累計30,000社以上の導入実績があります。

3. どんな団体におすすめ?

組織の規模

  • 小規模(10〜50名):会員管理や活動記録の一元化に最適
  • 中規模(50〜300名):複数のプロジェクトや拠点間での情報共有に活用
  • 大規模(300〜900名):全国組織での統一的な情報管理システムとして

具体的な使用場面

  • NPO法人:支援者管理、寄付金管理、活動報告書の作成
  • PTA・自治会:役員の引継ぎ、会議資料の共有、イベント運営管理
  • 市民活動団体:ボランティア管理、物資の在庫管理、問い合わせ対応
  • フリースクール:生徒情報管理、保護者連絡、出席記録
  • 同窓会・サークル:会員名簿管理、イベント企画、会費管理

4. できること(主要機能)

1. 業務アプリの作成

ドラッグ&ドロップで誰でも簡単に業務システムを作成できます。
200種類以上のテンプレートが用意されており、顧客管理、日報、案件管理などをすぐに利用開始できます。
ExcelやCSVファイルを読み込むだけでアプリ化も可能です。

2. データベース管理

会員情報、支援者情報、活動記録など、あらゆる情報を一元管理できます。
フリーワード検索機能により、膨大なデータの中から必要な情報を素早く見つけられます。
データの変更履歴も自動記録され、誰がいつ何を変更したかを追跡できます。

3. コミュニケーション機能

各アプリにコメント機能があり、メールを使わずにデータに紐づいた情報共有が可能です。
スペース機能を使えば、チームごとに専用のコミュニケーションスペースを作成でき、掲示板のように活用できます。

4. データの可視化と集計

蓄積したデータを自動的にグラフ化し、視覚的に分かりやすく表示できます。
寄付金の推移、ボランティア参加者数の統計、活動実績の分析など、報告資料の作成が簡単になります。

5. マルチデバイス対応

パソコン、スマートフォン、タブレットのどのデバイスからでもアクセスできます。
外出先からの報告入力や、現場でのリアルタイムな情報確認が可能です。

5. 非営利団体の特典

無料/割引の詳細

チーム応援ライセンスは、年額9,900円(税抜)で最大900ユーザーまで利用できます。
これは通常価格と比較すると98%以上の割引にあたります。

通常プランとの違い

チーム応援ライセンスは、kintoneスタンダードコースと同等の機能が利用できます。
API連携、JavaScriptカスタマイズ、プラグイン機能など、業務拡張に必要な機能も制限なく使えます。

通常のスタンダードコースは1ユーザーあたり年額21,600円(月額1,800円)ですが、チーム応援ライセンスなら300ユーザーで利用しても年額9,900円です。

どんな法人が対象か

  • 特定非営利活動法人(NPO法人)
  • 非営利型一般社団法人・一般財団法人
  • 労働者協同組合
  • 任意団体(以下の要件を満たす場合)
    ・活動目的が明確で非営利である
    ・特定法人の傘下・管理下にない
    ・代表者と情報管理責任者が明確
    ・財務状態が管理されている

6. 始め方

申請のステップ

  1. 無料お試し申込み:まず30日間の無料トライアルを申し込みます
  2. 審査申込み:無料トライアル期間中に、チーム応援ライセンスの審査を申し込みます
  3. 購入:審査通過後、サイボウズドットコムストアで正式に購入手続きを行います

必要な書類

  • 団体の定款または規約
  • 活動内容が分かる資料
  • 直近の決算書類または収支報告書
  • 代表者と情報管理責任者の情報

申請から使えるまでの期間

審査には約10営業日かかります。
余裕を持って準備とお申し込みをすることをおすすめします。
無料トライアル期間は30日間なので、その間に審査を完了させれば、データをそのまま本運用に引き継げます。

申請ページのURL

7. 料金比較

項目一般向け(スタンダードコース)非営利団体向け(チーム応援ライセンス)
年額料金1ユーザー 21,600円900ユーザーまで 9,900円
月額換算1ユーザー 1,800円900ユーザーで約11円/人
最小契約数10ユーザー(年額216,000円)制限なし(年額9,900円)
最大ユーザー数制限なし(追加課金)900ユーザーまで(追加料金なし)
利用できる機能スタンダードコース全機能スタンダードコース全機能
API連携可能可能
プラグイン可能可能
サポート電話・メール電話・メール

※一般向けは10名で年額216,000円、非営利団体向けは900名まで年額9,900円と、大幅な価格差があります。

8. 使い方の例

例1:PTA活動のデジタル化

これまで紙ベースで管理していたPTA活動を、kintoneですべてデジタル化。
委員会活動の記録、会議資料の共有、役員の引継ぎ資料をすべてkintone上で管理することで、紙の印刷コストを大幅削減できました。

役員が交代しても、過去の情報がすべて残っているため、スムーズな引継ぎが実現できます。
スマホから保護者アンケートに回答してもらい、集計結果をリアルタイムでグラフ化することで、会議資料の作成時間も大幅に短縮されました。

例2:NPO法人の支援者管理

支援者の情報、寄付履歴、活動参加記録を一元管理し、年次報告書の作成時間を70%削減。
支援者ごとのコミュニケーション履歴も記録できるため、きめ細かな対応が可能になりました。

また、寄付金の推移をグラフで可視化することで、理事会での報告資料作成がスムーズになりました。
メールでの問い合わせ対応履歴もkintoneで管理することで、担当者が変わっても対応の質を保てるようになりました。

例3:フリースクールの生徒情報管理

生徒の出席記録、保護者との連絡履歴、個別支援計画をkintoneで一元管理。
在籍校や保護者ともkintone上で情報共有することで、連携がスムーズになりました。
生徒自身がkintoneをカスタマイズして、自分たちに使いやすい形にアレンジすることで、ICTスキルの向上にもつながっています。

出席状況や活動記録をリアルタイムで把握できるため、早期の支援介入も可能になりました。

9. 注意点

使えない場合

  • 営利目的の活動を主とする団体
  • 特定の企業の傘下にある団体
  • サイボウズの審査基準を満たさない団体

チーム応援ライセンスはサイボウズとの直接契約のみで、販売パートナー経由では購入できません。

制限事項

  • 901ユーザー以上の利用には通常価格が適用される(要相談)
  • オプションサービス(セキュアアクセス、ディスク増設など)は通常価格
  • 原則として1団体1環境のみの適用(例外あり、要相談)

うまく使うコツ

  • 小さく始める
    まずは一番困っている業務から導入し、徐々に拡大していく

  • テンプレートを活用
    最初からゼロで作らず、用意されているテンプレートをカスタマイズする

  • 無料相談を活用
    サイボウズが提供する「チーム応援導入相談」や「チーム応援なんでも運用相談」を積極的に利用する

  • 事例を参考にする
    すでに導入している非営利団体の事例を参考に、自団体での活用イメージを具体化する

  • 定期的な見直し
    使わなくなったアプリは削除し、必要な機能だけを残して運用をシンプルにする

10. よくある質問

Q1. パソコンに詳しくない人でも使えますか?
A. はい、大丈夫です。
基本的な操作はドラッグ&ドロップで完結し、直感的に使えるよう設計されています。
また、サイボウズが提供する無料セミナーや、導入相談サービスを利用すれば、初心者でも安心して始められます。

実際に多くのPTAや市民活動団体で、ITに詳しくない方々が活用されています。

Q2. 次年度以降も同じ料金で使えますか?
A. はい、使えます。
チーム応援ライセンスの価格は次年度以降も適用されます。
更新手続きはサービス終了日までに行う必要がありますが、引き続き年額9,900円で利用できます。

Q3. 途中でユーザー数を変更できますか?
A. 900ユーザーまでは追加料金なしで自由にユーザーを増減できます。
901ユーザー以上になる場合は、サイボウズに相談が必要です。

Q4. データのバックアップはどうなっていますか?
A. kintoneのデータはサイボウズのクラウド環境に安全に保管されています。
また、必要に応じて自分でデータをエクスポートすることも可能です。
トヨクモが提供する「kBackup」などのバックアップサービスを利用すれば、さらに安心です。

Q5. スマートフォンでも使えますか?
A. はい、問題なく使えます。
kintoneはマルチデバイス対応で、スマートフォンやタブレットの画面サイズに最適化されて表示されます。
外出先や移動中でも、データの確認や入力が可能です。

11. 似たツールとの比較

Googleワークスペース(非営利団体向け)

無料で利用できる強力なツールですが、業務管理システムとしての機能は限定的です。
ドキュメント共有やメールには優れていますが、データベース機能や業務フロー管理はkintoneの方が充実しています。

Microsoft 365(非営利団体向け)

割引価格で利用できますが、複雑な業務管理には SharePointなどの設定が必要で、専門知識が求められます。
kintoneはノーコードで誰でも簡単にアプリを作成できる点で優位性があります。

Airtable

海外製のノーコードツールで柔軟性が高いですが、日本語サポートが限定的で、非営利団体向けの特別プランもありません。
kintoneは日本企業が開発しているため、日本の業務慣習に合った設計で、充実した日本語サポートが受けられます。

このツールを選ぶべき理由

kintoneは非営利団体に特化した価格設定充実した日本語サポートが最大の強みです。
年額9,900円で900ユーザーまで利用でき、業務管理に必要な機能がすべて揃っています。
また、すでに2,000以上の非営利団体が導入しており、活用事例も豊富で参考にできる情報が多い点も安心です。

12. まとめ

kintoneは、限られた予算の中で業務効率化を実現したい非営利団体にとって、理想的なツールです。
チーム応援ライセンスを活用すれば、年額9,900円という低コストで本格的な業務管理システムを導入でき、情報の一元化やペーパーレス化が実現できます。

プログラミング知識不要で誰でも使い始められ、充実したサポート体制と豊富な活用事例があるため、初めてのデジタル化でも安心です。
まずは30日間の無料トライアルで実際に触ってみて、自団体での活用イメージを具体化してみましょう。

次にやるべきこと

  1. kintoneの無料トライアルに申し込む(https://www.cybozu.com/jp/service/com/trial/
  2. 自団体で一番困っている業務を洗い出す
  3. 無料トライアル期間中にチーム応援ライセンスの審査を申し込む
  4. 導入後はサイボウズの無料相談サービスを活用する
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