1. Adobe Photoshopとは
Adobe Photoshopは、プロフェッショナル向けの画像編集ソフトウェアです。非営利団体が抱える「魅力的なチラシが作れない」「SNS用の画像が素人っぽい」といった広報の課題を解決します。
一番の魅力は、AI機能を活用した直感的な操作で、デザイン経験がなくても高品質なビジュアルコンテンツを作成できる点です。
2. サービス基本情報
どんなツールか
写真の編集・加工、チラシやポスターのデザイン、SNS投稿用の画像制作など、あらゆるビジュアル制作に対応する業界標準の画像編集ソフトウェアです。デスクトップ版とiPad版の両方で利用できます。
非営利団体の特典
非営利団体は、TechSoup(テックスープ)を通じてAdobe Creative Cloudを割引価格で利用できます。初年度は通常価格の60%割引、2年目以降は40%割引で提供されます。
提供している会社
アドビ株式会社(Adobe Inc.)が開発・提供しています。グラフィックデザイン、動画編集、Web開発など、クリエイティブ業界で世界的に利用されている企業です。
3. どんな団体におすすめ?
組織の規模
・小規模団体:広報担当者1名でも十分活用可能
・中規模団体:複数名で素材を共有しながら効率的に制作
・大規模団体:統一されたブランドイメージで多様な広報物を作成
具体的な使用場面
・イベント告知用のチラシやポスター作成
・SNS(Facebook、Instagram、X)用の投稿画像制作
・年次報告書や活動報告書の写真編集
・寄付者向けのニュースレターや案内状のデザイン
・Webサイト用のバナーや画像の最適化
4. できること(主要機能)
生成塗りつぶし(AI機能)
テキストで指示するだけで画像の不要な部分を削除したり、新しい要素を追加したりできます。例えば、イベント写真から不要な看板を消したり、背景を自然に拡張したりすることが可能です。
削除ツール
画像内の電線、人物、汚れなどを自動検出して、ワンクリックで削除できます。2025年のアップデートで精度が大幅に向上し、より自然な仕上がりになりました。
レイヤー機能
テキスト、画像、図形などを別々のレイヤーとして管理できるため、後から修正や調整が簡単に行えます。チーム内での編集作業もスムーズです。
豊富なテンプレート
Adobe Expressと連携することで、プロがデザインしたテンプレートをすぐに使えます。チラシ、SNS投稿、招待状などの用途別テンプレートが多数用意されています。
クラウド連携
作成したデータはクラウドに保存され、複数のデバイスからアクセス可能です。オフィスのパソコンで作業を始めて、外出先のiPadで仕上げるといった使い方ができます。
5. 非営利団体の特典
割引の詳細
・初年度:通常価格から60%割引(年額23,760円)
・2年目以降:通常価格から40%割引(年額35,640円)
・TechSoup手数料:602円(初回のみ)
通常プランとの違い
非営利団体向けは個人版のCreative Cloudライセンスと同等の機能が使えます。機能制限はなく、Photoshopをはじめとする20種類以上のAdobeアプリケーションすべてにアクセスできます。通常の個人版(年額86,880円)と比べて大幅に安価です。
対象となる法人
・日本国内で法人格を持つNPO法人
・公益社団法人&公益財団法人
・社会福祉法人
・一般社団法人&一般財団法人(非営利型)
・公立図書館
米国の501(c)(3)認定基準に準じた非営利団体としての要件を満たす必要があります。団体の受益者、会員、寄付者は対象外で、職員のみが利用できます。
6. 始め方
申請のステップ
1.TechSoup Japanへの団体登録
TechSoup Japan(https://www.techsoupjapan.org/ )にアクセスし、団体登録を行います。
2.資格審査
提出した書類に基づき、非営利団体としての資格審査が行われます。審査期間は通常1〜3営業日です。
3.製品の申請
資格審査が完了後、Adobe Creative Cloudの申請を行います。年度ごと(7月1日〜6月30日)に必要な数のライセンスを申請できます。
4.手数料の支払い
TechSoupに寄贈手数料602円を支払います。
5.Adobeへの支払いとダウンロード
TechSoupから届くメールの指示に従い、Adobeに直接料金を支払います。その後、ソフトウェアをダウンロードして使用開始できます。
必要な書類
・法人格証明書(登記簿謄本、定款など)
・組織の有効なメールアドレス
・非営利活動を証明する書類(活動報告書など)
具体的な必要書類は法人格によって異なるため、TechSoup Japanのウェブサイトで確認してください。
申請から使えるまでの期間
通常、団体登録から資格審査完了まで1〜3営業日、その後の製品申請から利用開始まで数日程度です。合計で約1週間程度を見込んでおくとよいでしょう。
申請ページのURL
・TechSoup Japan: https://www.techsoupjapan.org/
・Adobe非営利団体向けプログラム: https://www.adobe.com/jp/nonprofits.html
7. 料金比較
| 項目 | 一般向け(個人) | 非営利団体向け |
| 初年度料金 | 86,880円/年 | 23,760円/年(60%割引) |
| 2年目以降 | 86,880円/年 | 35,640円/年(40%割引) |
| 初回手数料 | なし | 602円 |
| 利用できるアプリ | Creative Cloud全アプリ | Creative Cloud全アプリ |
| Photoshop機能 | 全機能 | 全機能 |
| クラウドストレージ | 100GB | 100GB |
| 申請条件 | なし | 非営利法人の職員のみ |
| 契約期間 | 月単位も選択可 | 年間契約のみ |
※一般向けは2025年12月時点のCreative Cloud Pro(旧コンプリートプラン)の価格です。
8. 使い方の例
例1:イベント告知チラシの作成
イベントの写真をPhotoshopで開き、AI機能の「生成塗りつぶし」で背景を美しく調整します。
次に、テキストツールでイベント名、日時、場所を追加し、レイヤー機能で各要素を配置します。
最後に、カラー調整で団体のブランドカラーに統一し、PDF形式で書き出して印刷に回します。デザイン経験がなくても、プロ品質のチラシが30分程度で完成します。
例2:SNS投稿用の画像編集
活動現場の写真を読み込み、「削除ツール」で不要な背景要素を除去します。「生成拡張」機能で画像サイズを正方形(Instagram用)や横長(Facebook用)に調整し、適切な構図にします。
テキストオーバーレイで活動内容を簡潔に説明し、団体ロゴを配置して、各SNSの推奨サイズで書き出します。1枚の写真から複数のSNS用画像を効率的に作成できます。
例3:年次報告書の写真レイアウト
複数の活動写真を読み込み、色調補正機能で統一感のある色味に調整します。切り抜きツールで構図を整え、レイヤーを使って複数の写真を効果的にレイアウトします。
文字ツールでキャプションを追加し、Adobe InDesignと連携させることで、報告書全体のデザインに組み込みます。写真の質が向上することで、読みやすく説得力のある報告書が完成します。
9. 注意点
使えない場合
・営利目的の活動に使用することは禁止されています
・個人事業主やフリーランスは対象外です
・宗教団体や政治団体は対象外となる場合があります
・団体の受益者、メンバー、寄付者は利用できません(職員のみ)
制限事項
・年間契約が必須で、月単位での契約はできません
・ライセンス数の上限はありませんが、年度ごと(7月1日〜6月30日)に申請が必要です
・契約期間内の解約には違約金が発生する場合があります
・AI機能(生成塗りつぶしなど)には月間クレジット制限があります
うまく使うコツ
・まずはAdobe公式の無料チュートリアルで基本操作を学びましょう
・テンプレートを活用することで、デザイン時間を大幅に短縮できます
・よく使う操作はショートカットキーを覚えると効率的です
・クラウドストレージを活用し、チーム内でファイルを共有しましょう
・定期的に最新機能をチェックし、作業効率化に役立てましょう
10. よくある質問
Q1:PhotoshopだけでなくIllustratorも使えますか?
はい、非営利団体向けプログラムではCreative Cloudのすべてのアプリケーションが利用できます。Photoshop、Illustrator、Premiere Pro、InDesignなど20種類以上のアプリが使用可能です。
Q2:複数の職員で使用する場合、人数分のライセンスが必要ですか?
はい、使用する職員の人数分のライセンスを申請する必要があります。1ライセンスは1名の職員が2台のデバイスまでインストールできますが、同時使用はできません。
Q3:年度の途中から始めた場合、割引価格は日割り計算されますか?
いいえ、日割り計算はありません。年度内(7月1日〜6月30日)のどのタイミングで申請しても、初年度は60%割引の年額23,760円となります。
Q4:一般向けプランからの切り替えは可能ですか?
はい、可能です。ただし、既存の一般向けプランは別途解約する必要があります。契約内容によっては解約金が発生する場合があるため、契約条件を確認してください。
Q5:更新手続きは毎年必要ですか?
はい、TechSoupでの資格認定は年度ごとに更新が必要です。Adobeへの支払いは自動更新されますが、TechSoupでの資格が有効である必要があります。更新を忘れると割引が適用されなくなるため、注意が必要です。
11. 似たツールとの比較
Canva Pro(オンラインデザインツール)
Canvaは直感的なドラッグ&ドロップ操作でデザインを作成できるWebベースのツールです。非営利団体は無料で利用できる場合があります。
簡単なSNS投稿やチラシ作成には十分ですが、高度な写真編集や印刷物の細かい調整には向いていません。Photoshopは写真編集の精度と機能の豊富さで優れています。
GIMP(無料画像編集ソフト)
GIMPは完全無料のオープンソース画像編集ソフトです。基本的な画像編集機能は備えていますが、Photoshopと比べるとインターフェースが使いにくく、AI機能も搭載されていません。
予算が非常に限られている場合の選択肢ですが、学習コストや作業効率を考えるとPhotoshopの割引プランの方がコストパフォーマンスが高いでしょう。
Affinity Photo(買い切り型ソフト)
Affinity Photoは買い切り型(約1万円)の画像編集ソフトで、Photoshopに近い機能を持っています。サブスクリプションが不要な点が魅力ですが、AI機能やクラウド連携、他のAdobe製品との統合が限定的です。
Photoshopを選ぶべき理由は、業界標準であること、最新のAI機能、そしてIllustratorやInDesignとのシームレスな連携です。
12. まとめ
Adobe Photoshopは、非営利団体の広報活動を劇的に向上させる強力なツールです。TechSoupを通じた割引プログラムを利用すれば、初年度は通常価格の60%割引で利用でき、AI機能により専門知識がなくても高品質なビジュアルコンテンツを作成できます。
活動の認知度向上、寄付者への効果的な情報発信、イベント参加者の増加など、ビジュアルコミュニケーションの質を高めることで、団体のミッション達成を強力にサポートします。
次にやるべきこと
まずはTechSoup Japanのウェブサイトで団体登録を行い、資格審査を受けましょう。審査通過後、Adobe Creative Cloudを申請し、7日間の無料体験でPhotoshopの機能を試してみてください。この機会に、団体の広報力を次のレベルへ引き上げましょう。
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