1. Asanaとは
Asanaは、プロジェクト管理と業務自動化を実現するクラウドベースのツールです。
NPO団体が複数のプロジェクトを効率的に管理し、チーム間のコミュニケーションを統一化することで、限られたリソースで最大の成果を生み出すことができます。
一番の魅力は、非営利団体が50%の割引でプレミアム機能を使用でき、無料プランでも基本的な機能が充実しているため、予算に応じて柔軟に導入できる点です。
2. サービス基本情報
どんなツールか
Asanaは、タスク管理、プロジェクト管理、チーム協力を支援するプロジェクト管理プラットフォームです。
複雑な業務の流れを可視化し、誰が何をいつまでにやるべきかを明確にします。
ボード表示(カンバン方式)、リスト表示、タイムライン表示(ガント図)、カレンダー表示など、複数の視点からプロジェクトを管理でき、団体の特性に合わせた活用ができます。
非営利団体は割引で使えるか
非営利団体はAsanaの有料プラン(「Starter」「Advanced」「Enterprise」)において50%の割引を受けることができます。
例えば、Starterプランは通常年額$10.99/ユーザー/月ですが、割引後は約$5.50/ユーザー/月となります。
また、無料プラン(Personal)は割引の対象外ですが、10ユーザーまで完全に無料で使用できます。
提供している会社
Asana Inc.(本社:アメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコ)が提供しています。
2008年に設立され、世界中の企業や非営利団体に利用されているプロジェクト管理ツールの大手です。
3. どんな団体におすすめ?
組織の規模
Asanaは小規模から大規模なNPO団体すべてに対応しています。
特に複数のプロジェクトを同時進行させ、スタッフとボランティアの間での情報共有が重要な団体に最適です。
具体的な使用場面
寄付金管理、ボランティア募集・管理、イベント企画・運営、プログラム開発・実施報告、寄付者との関係管理など、様々な領域でAsanaの活用事例があります。
例えば、ある教育支援団体はAsanaを使って250以上のボランティア管理を効率化し、事務作業時間を30%削減しました。
別の団体は助成金管理をAsanaで一元化し、申請期限を見落とさず、複数の助成金を同時進行で管理できるようになりました。
4. できること(主要機能)
(1)複数の表示方法によるプロジェクト管理
タスクをリスト、ボード(カンバン方式)、タイムライン(ガント図)、カレンダーの4つの方法で表示・管理できます。
チームのニーズに合わせて最適な表示方法を選択できます。
(2)タスクの自動化とワークフロー構築
「もし〜なら、〇〇を実行する」といった自動化ルールを設定できます。
有料プランではより高度な自動化が可能で、手作業を削減し、チームの生産性を向上させます。
(3)カスタムフィールドによる情報整理
優先度、ステータス、コスト、予算などのカスタム情報を追加できます。
これにより、複雑な業務データを組織化し、スムーズに追跡・管理できます。
(4)ポートフォリオ管理
複数のプロジェクトをフォルダのように一括管理できます。
全体の進捗が一目で分かるため、経営層やボード向けの報告資料作成が簡単になります。(有料プランのみ)
(5)100以上のアプリ連携
Google Drive、Slack、Salesforce、Microsoft Teamsなど、組織がすでに使用しているツールと連携できます。
既存の業務フローへのスムーズな統合が可能です。
5. 非営利団体の特典
割引の詳細
Asana for Nonprofitsプログラムに認定された非営利団体は、Starterプラン、Advancedプラン、Enterpriseプランにおいて50%の割引を受けることができます。
この割引は永久に適用され、申請が承認される限り続きます。
無料プラン(Personal)には割引の対象外ですが、10ユーザーまで無期限で無料で利用できます。
通常プランとの違い
割引を受ける以外、非営利団体が使用できるプラン内容(機能)は一般向けと同じです。
ただし、非営利団体向けには以下の特典があります:
・Asana Advisorsプログラムへのアクセス(専門家による無料コンサルティング)
・無料研修・ウェビナー(Asana for Nonprofits専用)
・無料テンプレート(ビジネスプラン用など)
対象となる法人
以下の団体が対象となります:
・501(c)(3)の認定を受けたアメリカのNPO法人
・K-12学校(幼稚園から高校)
・高等教育機関(大学、短大など)
・公立図書館
・同等の国際的な非営利法人認定を受けた団体(多くの国のNPO法人が含まれます)
営利企業や営利目的の事業は対象外です。
6. 始め方
申請のステップ
1.Asanaの非営利団体向けページ(asana.com/nonprofit)にアクセス
2.「Get Started」ボタンをクリック
3.TechSoupを通じて団体の非営利認定を確認
4.TechSoupアカウント(未登録の場合)を作成し、ログイン
5.団体情報を入力し、非営利認定を確認
6.検証完了後、割引コードをメールで受け取る
7.Asanaアカウントを作成し、割引コードを適用
8.有料プラン(StarterまたはAdvanced)を購入し、導入開始
必要な書類
基本的に必要なのは以下の情報です:
・団体名と非営利認定番号
・団体住所とメールアドレス
・ホームページURL
・団体の使用目的説明
TechSoupを通じた検証では、団体の法人登記簿やEIN(雇用者識別番号)の確認が自動的に行われます。
申請から使えるまでの期間
申請から割引コード取得まで、通常1〜2日です。
その後、Asanaアカウント作成と割引コード適用により、即座に割引プランの利用を開始できます。
迅速な導入が可能です。
申請ページのURL
https://asana.com/nonprofit
または、TechSoupの専用ページ:https://www.techsoup.org/asana
7. 料金比較
| 項目 | 無料プラン(Personal) | Starterプラン | Advancedプラン | 非営利団体割引後 |
| 月額料金(ユーザーあたり) | $0 | $10.99 | $24.99 | 50%割引適用 |
| 対応ユーザー数 | 最大10ユーザー | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
| タスク・プロジェクト数 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
| 表示方法 | リスト・ボード・カレンダー | リスト・ボード・カレンダー・タイムライン | 全表示方法 | 全表示方法 |
| カスタムフィールド | 基本的なもののみ | あり | あり | あり |
| ワークフロー自動化 | なし | あり(250/月) | 高度な自動化 | 高度な自動化 |
| ポートフォリオ管理 | なし | なし | あり | あり |
| 高度なレポート機能 | なし | なし | あり | あり |
| Asana Advisors | なし | なし | なし | あり(非営利限定) |
| 支援方法 | コミュニティサポート | メールサポート | メールサポート | メールサポート+専門家相談 |
年間払いの場合。
月間払いはやや高くなります。
8. 使い方の例
例1:教育支援団体による利用
不登校児童向けの学習支援プログラムを運営するNPO団体が、Asanaを導入しました。
複数の事業地(東京、大阪、福岡)と100名以上のボランティアを管理する必要がありました。
Advancedプラン(50%割引で月額約$12.50/ユーザー)を導入し、各地域のプロジェクト、ボランティア割当、学習カリキュラム進捗をポートフォリオで一元管理しました。
結果として、事務作業時間が35%削減され、ボランティア満足度が向上しました。
例2:困窮者支援団体による利用
食糧配給、住宅支援、就労支援の3つのプログラムを並行運営する団体が、Starterプラン(50%割引で月額約$5.50/ユーザー)を導入しました。
各プログラムを個別プロジェクトとして管理し、寄付者からの支援申し込みをタスク化することで、申し込み漏れを完全に排除できました。
カスタムフィールドで支援内容や進捗状況を記録し、透明性の高い報告書作成が可能になりました。
例3:環境保全団体による利用
複数の助成金プログラムに同時応募する際、Asanaの自動化機能を活用しました。
助成金申請期限が近づくと自動でリマインダーを発行し、進捗状況に応じて段階別のタスクが自動的に割り当てられるルールを設定しました。
これにより、前年比120%の助成金獲得率を達成しました。
9. 注意点
使えない場合
・営利企業や営利目的の事業
・非営利認定を持たない新設団体
・ホームページなど基本的な情報公開がない団体
・寄付を集めるためだけのダミー団体
制限事項
・無料プラン(Personal)は最大10ユーザーまで。
それ以上は有料プランが必須
・自動化機能はプランにより制限(Starterは月250回、Advancedはより多い)
・Enterpriseプランについては別途営業チームへの相談が必要で、カスタム価格となる
・割引コード取得には事前に団体の非営利認定確認が必要(TechSoupを通じて)
うまく使うコツ
1.段階的な導入:
まず無料プラン(Personal)で試し、必要性を感じたら有料プラン(Starter→Advanced)へアップグレード
2.チーム研修の活用:
Asana for Nonprofits向けの無料ウェビナーや研修を活用し、全スタッフが効果的に使用できる環境を整備
3.テンプレートの活用:
事前に設計されたテンプレート(資金管理、イベント企画、ボランティア管理など)を使用することで、導入時間を短縮
4.他ツールとの連携:
Google Drive、Slack、メール通知など、既存ツールと連携させることで、業務フローに自然に統合
5.定期的な見直し:
月1回、チーム全体でプロジェクト進捗を確認し、Asanaの活用方法を最適化
10. よくある質問
Q1:無料プランと有料プランの最大の違いは何ですか?
A:無料プランは10ユーザーまでという制限と、タイムライン表示(ガント図)、ポートフォリオ管理、高度な自動化が使えません。
有料プランではこれらの機能が解放され、大規模なプロジェクト管理が可能になります。
Q2:割引はどのくらい続きますか?
A:50%の割引は永久に適用されます。
非営利認定を保持し、Asanaを使い続ける限り、割引は失われません。
Q3:複数チーム(複数地域など)での利用は可能ですか?
A:はい、可能です。
Starterプラン以上では、「Teams」機能で複数の部署やプロジェクトチームを組織化できます。
各チームは独立したプロジェクト管理ができますが、統一されたプラットフォーム上で一元管理できます。
Q4:導入時のサポートはありますか?
A:非営利団体向けには「Asana Advisors」という無料コンサルティングプログラムがあります。
Asana専門家による初期設定、チーム研修、カスタマイズ提案などを無料で受けられます。
Q5:セキュリティとプライバシーはどのように保護されていますか?
A:Asanaはすべてのプランで、多要素認証、暗号化、SOC II Type II認定によるセキュリティ対応をしています。
有料プラン(特にAdvanced以上)では、より詳細なアクセス制御とデータ管理機能が利用できます。
11. 似たツールとの比較
Monday.com
Monday.comはAsanaと同様の機能を提供するプロジェクト管理ツールです。
非営利団体向けの割引があり、価格はやや安いという利点があります。
ただし、カスタマイズ性ではAsanaの方がやや優れており、複雑な業務フローの自動化に強いのはAsanaです。
Microsoft Project / Project for Web
Microsoftが提供するプロジェクト管理ツールで、Excelやチームとの統合が強みです。
ただし、非営利団体向けの特別な割引プログラムが限定的で、初期設定が複雑です。
Asanaはシンプルで直感的なインターフェースが特徴です。
Trello
シンプルなボード形式のタスク管理で、小規模団体や初心者向けです。
非営利団体向けの割引もあります。
ただし、複雑なプロジェクト管理や自動化機能ではAsanaに及びません。
複数プロジェクトの同時管理や報告書作成にはAsanaが適切です。
このツール(Asana)を選ぶべき理由
1.非営利団体向けの手厚い支援:50%の永久割引、Asana Advisorsによる無料相談、専門研修
2.複雑なワークフロー対応:高度な自動化とカスタマイズで、様々な業務に対応
3.スケーラビリティ:無料から始めて、成長に応じて段階的にアップグレード可能
4.使いやすさ:直感的なインターフェースで、ITスキルが低いスタッフでも習得しやすい
5.実績:世界3,900以上の非営利団体がAsanaを使用し、着実な成果を上げている
12. まとめ
Asanaは、プロジェクト管理、チーム協力、業務自動化を実現するプラットフォームとして、非営利団体にとって強力な支援ツールです。
50%の永久割引、Asana Advisorsの無料サポート、充実した機能により、限られた予算で最大の効果を生み出せます。
小規模団体は無料プランから始め、成長に応じて有料プランへ移行することで、段階的に業務効率化を実現できます。
今すぐAsana for Nonprofitsページ(https://asana.com/nonprofit )にアクセスし、TechSoupを通じて団体の認定を確認してください。
申請から割引コード取得までわずか1〜2日で、チーム全体の生産性向上と業務負担軽減を実現できます。
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