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障がい者雇用の現場で、法定雇用率達成という「義務」を超えた価値創出が始まっている。埼玉県所沢市で運営される就労移行支援事業所「就労移行ITスクール所沢」は、定着率100%という実績を背景に、実際に企業で活躍する2人の卒業生の声を通じ、真の戦力となる障がい者雇用のあり方を提示した。
株式会社レターズが2026年2月2日に発表した事例では、ITスキルと人間力の双方を磨く実践的支援が、当事者・企業・支援者の三者にとっての成功につながっている様子が明らかになった。
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障がい者雇用は転換期を迎えている。法定雇用率の段階的引き上げに伴い、多くの企業が対応を求められる一方で、どのような業務を任せるべきか、本当に定着するのかといった不安の声は後を絶たない。当事者側も、自分に適した仕事が見つかるのか、継続できるのかという葛藤を抱えている。
こうした双方の課題に対し、所沢のスクールは独自のアプローチで挑んでいる。ITスキルとクリエイティブ能力の習得に特化しながら、コミュニケーション力やメンタルケアも重視する包括的なカリキュラムを展開。通所段階から実案件に取り組む機会を設け、未経験者でも現場で通用する経験値を積める環境を整えている。
実際に卒業し、現在も企業で働く2人の事例が紹介されている。
建築系企業で動画クリエイターとして働くHさんは、通所前は体調不安定で働く自信を持てなかったという。しかし、スクールで動画制作の全工程を一人で完結する実践経験を積み、現在は契約社員として1日7時間勤務を実現。
教育コンテンツ動画を1日1本のペースで制作し、展示会や教育現場で活用される成果を出している。チームから「いなくてはならない存在」と評価されるまでに至った背景には、技術習得だけでなく、積極的にコミュニケーションを取る姿勢の変化があった。
一方、事務とグラフィックデザインを担当するNさんは、通所前はコミュニケーションへの苦手意識と鬱の状態にあり、就職活動が難航していた。パソコン操作の基本から学び始め、Excelやデザインソフトの習得を経て、現在は1日5時間の時短勤務からスタート。
自身のPCスキルが評価され、事務業務に加えてチラシ・資料作成も任されるようになった。失敗を恐れて一歩を踏み出せなかった過去から、「やってみなければ何も変わらない」と考えられるまでの変化は、実践を重ねた結果だという。
スクールの支援は就職後も続く。三者・四者面談を定期的に実施し、勤務時間の調整や評価のすり合わせを行う。企業側が抱える懸念や、当事者が言いにくい悩みも汲み取りながら、双方が安心して働ける環境づくりをサポートしている。
Hさんは体力に合わせた段階的な勤務時間の引き上げによってフルタイム就労を目指せる状態に。Nさんはテキストベースのマニュアルやチャット相談体制の整備により、心理的安全性が確保されている。
両名とも、現在の職場で自分のスキルが活きていると実感している。Hさんはタイトな納期の中でも周囲に相談しながら品質とスピードを両立させる姿勢が評価され、Nさんはコツコツと成果を積み重ねる強みが認められ新しい業務機会を得ている。
インタビューの最後に、2人は迷っている人へのメッセージを残している。Hさんは「積極的に一歩踏み出せば、人生は面白くなる」と語り、Nさんは「勇気を出して踏み出せば意外と先へ進める。疲れたら休めばいい。伴走してくれる支援員がいる環境を頼ってほしい」と呼びかけた。
スクールを運営する株式会社レターズは、「入社」をゴールとせず、その人の人生の選択肢を増やすことを目指している。障がい者雇用を企業・支援者・当事者が共に取り組む「チーム戦」と捉え、義務ではなく価値として捉える企業との連携を進めていく方針だ。
同事業所は埼玉県所沢市くすのき台に位置し、電話やメールでの相談を受け付けている。
参照元
PR TIMES STORY「『もう一度、社会とつながる。』障がい者雇用を、法定雇用率という『義務』から『戦力』へ変えた、2名の挑戦。」
https://prtimes.jp/story/detail/AxMEA1IP5Qx
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