【非営利団体必見】Salesforceとは?世界No.1のCRMが無料で使える支援プログラムを徹底解説

非営利割引ツール

1. Salesforceとは

Salesforceは、世界シェアNo.1のCRM(顧客関係管理)プラットフォームです。非営利団体では、寄付者・会員・ボランティア・支援者などあらゆる関係者の情報を一元管理し、資金調達やプログラム運営の効率化を実現できます。

一番の魅力は、Power of Usプログラムを通じて、通常月額19,800円のEnterprise Editionを10ユーザー分まで完全無料で利用できること。さらに追加ライセンスも大幅割引で提供されるため、少ない予算でも高機能なシステムを使って団体運営を効率化できます。

2. サービス基本情報

どんなツールか
Salesforceは、クラウド型のCRM(Customer Relationship Management:顧客関係管理)プラットフォームです。非営利団体向けには「Nonprofit Cloud」という専用製品があり、寄付者管理、資金調達、プログラム管理、成果測定など、非営利団体特有のニーズに対応した機能が標準搭載されています。インターネット接続があればどこからでもアクセスでき、ソフトウェアのインストールは不要です。

非営利団体は無料/割引で使えるか
はい。Power of Usプログラムにより、対象団体はEnterprise Edition相当のライセンスを10ユーザー分まで完全無料で利用できます。11ユーザー目以降も通常価格より大幅に割引された特別価格で追加可能です。

提供している会社
Salesforce, Inc.(本社:アメリカ)/ 株式会社セールスフォース・ジャパン(日本法人)

3. どんな団体におすすめ?

組織の規模

  • 小規模団体(1~10名):無料の10ライセンスで十分対応可能
  • 中規模団体(11~50名):割引価格で追加ライセンスを購入しながら拡張
  • 大規模団体(51名以上):Enterprise Editionの高度な機能を活用し、大量のデータや複雑な業務フローにも対応

具体的な使用場面

  • 寄付者管理を効率化したい:個人・法人寄付者の情報、寄付履歴、コミュニケーション記録を一元管理
  • 資金調達を強化したい:キャンペーンごとの寄付状況や目標達成率をリアルタイムで可視化
  • 会員・ボランティアを管理したい:会員登録、更新、イベント参加履歴などを追跡
  • プログラムの成果を測定したい:支援プログラムの実施状況と成果指標を管理
  • 複数の担当者で情報共有したい:クラウドベースでどこからでも最新情報にアクセス可能

4. できること(主要機能)

機能1:寄付者・支援者管理(Contact & Account Management)

個人寄付者と法人寄付者の情報を一元管理できます。寄付履歴、寄付頻度、累計金額、コミュニケーション履歴などを自動集計し、360度の支援者プロフィールを構築。継続寄付者の管理や、世帯単位での寄付追跡も可能です。

機能2:資金調達キャンペーン管理(Campaign Management)

クラウドファンディング、年末寄付キャンペーン、イベント募金など、複数の資金調達活動を同時に管理できます。キャンペーンごとの目標額、達成率、寄付者数、平均単価などをダッシュボードでリアルタイム表示。効果的な資金調達戦略の立案に役立ちます。

機能3:プログラム管理とアウトカム測定(Program Management Module)

教育支援、就労支援、環境保全など、団体が実施するプログラムの参加者情報、活動記録、成果指標を追跡できます。プログラムの効果を定量的に示すことで、助成金申請や活動報告の資料作成が容易になります。

機能4:レポート・ダッシュボード機能

ドラッグ&ドロップで直感的にレポートを作成できます。寄付金の推移、会員の増減、イベント参加者の分析など、必要なデータをグラフやチャートで可視化。理事会報告や助成金申請に必要な資料を簡単に作成できます。

機能5:メール配信・コミュニケーション機能

Salesforce内のデータを活用して、ターゲットを絞ったメール配信が可能です。「過去1年間に寄付をした方」「特定イベントの参加者」など、条件を設定して一括でメールを送信。個別の氏名を差し込んだパーソナライズされたメッセージも配信できます。

5. 非営利団体の特典

無料/割引の詳細

項目内容
無料ライセンスEnterprise Edition相当を10ユーザー分まで完全無料
追加ライセンス11ユーザー目以降は割引価格で提供(具体的な割引率は個別見積もり)
トレーニングSalesforce認定講師による研修を通常価格の50%割引で受講可能
プロボノ支援Salesforce社員による無償の設定サポート(2時間×2回のセッション)
オンライン学習Trailhead(無料学習プラットフォーム)で自習可能

通常プランとの違い
Power of Usプログラムで無料提供されるのは、Enterprise Edition相当のライセンスです。これは一般企業向けには月額19,800円(1ユーザーあたり)で提供されているプランで、高度なカスタマイズ機能、ワークフロー自動化、API連携など、本格的な業務システムとして必要な機能がすべて含まれています。

どんな法人が対象か

  • 特定非営利活動法人(NPO法人)
  • 公益社団法人・公益財団法人
  • 一般社団法人・一般財団法人(非営利型のみ)
  • 社会福祉法人
  • 認定NPO法人

ただし、政府機関、病院・医療機関、学校・学術機関(別プログラムあり)は対象外です。

6. 始め方

申請のステップ

  1. 30日間無料トライアルを開始
    まずはSalesforceの公式サイトから30日間の無料トライアルに申し込みます。Nonprofit CloudまたはSales & Service Cloudを選択できます。
  2. トライアル環境で動作確認
    実際の機能を試しながら、自団体での活用イメージを具体化します。この段階では本申請前なので、本格的なデータ移行は控えましょう。
  3. Power of Usプログラム申請フォームを提出
    Salesforce公式サイトの専用申請フォームに必要事項を記入します。団体情報、システム管理者情報、トライアル組織ID、利用目的などを入力します。
  4. 審査を待つ
    Salesforceによる資格審査が行われます。申請内容と提出書類が確認されます。
  5. 承認通知を受け取る
    審査に通過すると、メールで通知が届きます。この時点で無料ライセンスが付与されます。
  6. 本格導入開始
    トライアル環境は30日で無効になるため、新しく付与された本番環境でデータ設定を行います。

必要な書類

  • 法人の登記簿謄本または登記事項証明書
  • 定款
  • 直近の事業報告書
  • 決算報告書(場合により)

これらの書類は申請時にPDFなどでアップロードします。

申請から使えるまでの期間

  • 申請受付から審査完了まで:約1週間程度
  • トライアル申請から本番環境利用開始まで:合計2~3週間程度

トライアル期限(30日)に余裕を持って申請することが重要です。期限が切れた場合は再度トライアルを取得する必要があります。

申請ページのURL
https://www.salesforce.com/jp/company/org/product/

7. 料金比較

項目一般向け(Enterprise Edition)非営利団体向け(Power of Us)
月額料金(1~10ユーザー)19,800円/月/ユーザー完全無料
10ユーザーの月額合計198,000円/月(約240万円/年)0円
追加ライセンス(11ユーザー目以降)19,800円/月/ユーザー割引価格(個別見積もり)
カスタマイズ機能全機能利用可能全機能利用可能(同等)
API連携利用可能利用可能(同等)
ストレージ容量標準(10GB + 20MB/ユーザー)標準(同等)
サポート標準サポート標準サポート + プロボノ支援
トレーニング通常価格50%割引

8. 使い方の例

例1:寄付者との関係を深める
毎月継続寄付をしている支援者には自動で「継続寄付者」タグを付与し、特別なニュースレターを配信。年間累計寄付額が一定額を超えた方には感謝状を送るワークフローを設定。寄付者一人ひとりとの関係性を可視化し、適切なタイミングでコミュニケーションを取ることで、寄付継続率が向上します。

例2:クラウドファンディングキャンペーンの管理
新しいプロジェクトのためのクラウドファンディングをSalesforceで管理。支援者の情報をリアルタイムで登録し、目標金額に対する達成率をダッシュボードで常時表示。キャンペーン終了後は、支援者ごとにリターンの発送状況を追跡し、お礼メールの配信も一括管理。次回のキャンペーンでは過去の支援者データを活用して再度アプローチできます。

例3:ボランティア活動の記録と分析
ボランティア参加者の連絡先、参加日時、活動内容、スキルなどをSalesforceに記録。「環境保全活動に参加したことがある人」「週末に活動可能な人」など条件を絞って、新しいボランティア募集の案内を送信。活動回数や累計時間を自動集計し、長期的に貢献しているボランティアを表彰する際のデータとしても活用できます。

9. 注意点

使えない場合

  • 政府機関、自治体は対象外
  • 医療機関、病院は対象外(別途医療機関向けプログラムあり)
  • 教育機関は別の教育機関向けプログラムが用意されています
  • 営利型の一般社団法人は対象外(非営利型のみ可)

制限事項

  • 無料の10ライセンスは1法人につき1回のみの提供
  • トライアル環境は30日で無効になるため、本番環境への移行が必要
  • 初期設定やカスタマイズには専門知識が必要な場合があり、外部パートナーへの委託費用が別途発生する可能性があります
  • データ移行や業務フローの設計には時間がかかるため、導入スケジュールに余裕を持つことが重要

うまく使うコツ

  • スモールスタートを心がける:最初から完璧を目指さず、まずは寄付者管理など1つの用途に絞って始めましょう
  • Trailheadで学習する:Salesforceが提供する無料オンライン学習プラットフォーム「Trailhead」を活用し、基本操作を習得しましょう
  • NPO分科会に参加:日本の非営利団体ユーザーグループでは定期的に勉強会が開催されており、他団体の活用事例を学べます
  • プロボノ支援を活用:Salesforce社員による無償サポートを積極的に利用し、初期設定のアドバイスを受けましょう
  • システム管理者を育てる:団体内に最低1名、Salesforceの設定変更ができる担当者を育成することが長期的な成功の鍵です

10. よくある質問

Q1. 10ユーザーを超えたらどうなりますか?
A. 11ユーザー目以降は割引価格(通常価格より大幅に安い特別価格)で追加ライセンスを購入できます。具体的な割引率は個別見積もりとなるため、JapanPhilanthropy@salesforce.com にメールでお問い合わせください。

Q2. 導入にあたって専門知識は必要ですか?
A. 基本的な操作は研修やオンライン学習で習得できますが、業務に合わせたカスタマイズには専門知識が必要な場合があります。NPO支援に実績のあるSalesforceパートナー企業に初期設定を依頼することも検討しましょう。初期構築費用は30万円~500万円程度が相場です。

Q3. 既存の会員管理システムからデータを移行できますか?
A. はい、可能です。ExcelやCSVファイルからのデータインポート機能があります。ただし、データの整形や重複排除などの作業が必要になるため、移行作業には時間を要します。

Q4. Nonprofit CloudとSales & Service Cloudの違いは何ですか?
A. Nonprofit Cloudは非営利団体向けに特化した機能(寄付管理、プログラム管理など)が標準搭載されています。Sales & Service Cloudは汎用的なCRMで、非営利団体向けにカスタマイズが必要です。初めての団体はNonprofit Cloudがおすすめです。

Q5. モバイルアプリはありますか?
A. はい、iOS・Android向けのSalesforceモバイルアプリがあります。外出先やイベント会場でも支援者情報の確認・更新が可能です。

11. 似たツールとの比較

kintone(サイボウズ)
ノーコードでアプリ開発ができる業務システムプラットフォーム。月額料金は1ユーザー約780円~と比較的安価で、小規模団体に人気です。ただし、非営利団体向けの無料プログラムはなく、Salesforceのような高度な寄付者管理機能は標準では搭載されていません。

HubSpot CRM
無料で使えるCRMとして人気があります。ユーザー数無制限で基本機能を利用できますが、非営利団体向けの特別プログラムはありません。マーケティング機能は充実していますが、寄付管理やプログラム管理など非営利特有のニーズには対応していません。

Microsoft Dynamics 365 for Nonprofits
Microsoftが提供する非営利団体向けCRM。Office 365との連携に優れており、既存のMicrosoft環境を活用したい団体に適しています。非営利団体向け割引プログラムもありますが、日本での導入事例はSalesforceより少なく、日本語サポートや日本市場に特化した機能は限定的です。

Salesforceを選ぶべき理由
Salesforceは世界31,000以上の非営利団体が利用しており、導入事例や支援コミュニティが充実しています。10ユーザーまで完全無料という圧倒的なコストメリットに加え、Enterprise Edition相当の高機能を利用できる点が最大の強みです。プログラムの規模が大きくなっても対応できる拡張性があり、長期的に安心して使えます。

12. まとめ

Salesforceは世界No.1のCRMプラットフォームとして、非営利団体の活動を支援する強力なツールです。Power of Usプログラムを通じて、通常年間約240万円かかるEnterprise Editionを10ユーザー分まで完全無料で利用でき、追加ライセンスも割引価格で提供されます。

寄付者管理、資金調達、プログラム運営、成果測定など、非営利団体が抱える様々な課題を一元的に解決できる総合プラットフォームとして、小規模から大規模まであらゆる規模の団体に対応できます。導入には初期設定やトレーニングの時間が必要ですが、Trailheadでの学習、プロボノ支援、NPO分科会などサポート体制も充実しています。

次にやるべきこと
まずは30日間無料トライアルを申し込み、実際の操作感を確認しましょう。その後、トライアル期限に余裕を持ってPower of Usプログラムに申請してください。申請ページ(https://www.salesforce.com/jp/company/org/product/)から必要書類を準備し、早めの行動が成功への第一歩です。不明点があればJapanPhilanthropy@salesforce.com に問い合わせることもできます。

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