【PayPal寄付ボタン】非営利団体向け完全ガイド

非営利割引ツール

1. PayPal寄付ボタンとは

PayPal寄付ボタンは、ウェブサイトに設置することで、世界中の支援者からオンラインで寄付を受け取れる決済ツールです。
メールアドレスだけで簡単に送金でき、寄付者はPayPalアカウントがあればクレジットカード情報を入力する手間なく支援できます。

一番の魅力は、世界4億人以上が利用する国際的なプラットフォームで、特に海外からの寄付を受け付けたい団体に適している点です。
ただし、日本国内での利用には制限があるため、事前の確認が必要です。

2. サービス基本情報

どんなツールか

PayPalは、アメリカ発の世界最大級のオンライン決済サービスで、190以上の国と地域で利用されています。
2025年12月現在、日本では個人間送金や海外送金が可能ですが、寄付専用の機能は一部制限があります。

非営利団体は無料で使えるか

日本の非営利団体向けの特別プログラムや割引制度は確認できていません。
一般の決済手数料が適用されます。

提供している会社

PayPal Holdings Inc.が提供しています。
日本法人はPayPal Pte. Ltd.(シンガポール法人の日本支店)で、関東財務局より第二種資金移動業者として登録されています。

3. どんな団体におすすめ?

組織の規模

  • 小規模団体: 初期費用や月額費用をかけずに寄付を受け付けたい団体
  • 中規模団体: 既に海外とのつながりがあり、国際的な寄付を募りたい団体
  • 大規模団体: 複数の決済手段を併用しながら、PayPal利用者向けの窓口を設置したい団体

具体的な使用場面

  • 海外在住の日本人や外国人支援者から寄付を受け取りたい
  • すでにPayPalアカウントを持っている支援者が多い
  • 国際的なクラウドファンディングや緊急支援で、迅速に寄付を受け付けたい
  • 商品販売と寄付受付を同一システムで管理したい

4. できること(主要機能)

①メールアドレスだけで送金

支援者はPayPalアカウントのメールアドレスを指定するだけで寄付ができます。
団体側も銀行口座番号を公開する必要がなく、セキュリティ面でも安心です。

②多通貨対応

日本円を含む22通貨を受け取ることができ、海外からの寄付も円滑に受け付けられます。
100通貨以上に対応しているため、世界中の支援者にアプローチ可能です。

③ウェブサイトへの簡単設置

HTMLコードを埋め込むだけで、自分のウェブサイトに決済ボタンを設置できます。
WixやStrikinglyなどのウェブサイト作成ツールでも簡単に統合できます。

④即時入金

寄付が行われると、通常は即時から数分でPayPalアカウントに入金されます。
緊急支援など、すぐに資金が必要な場面でも迅速に対応できます。

⑤モバイル対応

PayPalアプリを使えば、スマートフォンからも簡単に寄付の受け取りや管理ができます。
外出先でもリアルタイムで入金を確認できます。

5. 非営利団体の特典

無料/割引の詳細

2025年12月現在、日本の非営利団体向けの特別割引プログラムは確認できていません。
一般のビジネスアカウント・プレミアアカウントと同じ手数料が適用されます。

通常プランとの違い

非営利団体向けの特別プランは日本では提供されていないため、通常のビジネスアカウントまたはプレミアアカウントを開設する必要があります。

どんな法人が対象か

PayPalのビジネスアカウントは、日本国内で設立・運営されている事業者であれば開設可能です。
NPO法人、一般社団法人、公益法人などの非営利団体も対象となります。

6. 始め方

申請のステップ

  1. PayPal公式サイトにアクセス
  2. 「新規登録」からビジネスアカウント(または個人事業主)を選択
  3. 団体情報(名称、住所、代表者情報など)を入力
  4. メールアドレスの確認
  5. 銀行口座の登録(本人確認が必要)
  6. 本人確認書類の提出
  7. 寄付ボタンのHTMLコードを生成
  8. ウェブサイトに埋め込み

必要な書類

  • 代表者の本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
  • 法人の場合は登記事項証明書
  • 銀行口座情報
  • 海外送金を受け取る場合はマイナンバー

申請から使えるまでの期間

アカウント開設自体は即日可能ですが、本人確認と銀行口座の登録完了まで数営業日かかります。
書類が揃っていれば1週間程度で寄付の受け付けを開始できます。

申請ページのURL

https://www.paypal.com/jp/webapps/mpp/account-selection

7. 料金比較

項目一般向け非営利団体向け
初期費用0円0円
月額費用0円0円
国内取引手数料3.6% + 40円/件3.6% + 40円/件
海外取引手数料4.1% + 40円/件4.1% + 40円/件
通貨換算手数料3〜4%3〜4%
出金手数料(5万円以上)0円0円
出金手数料(5万円未満)250円/件250円/件

※2025年12月現在、日本では非営利団体向けの特別料金は提供されていません

8. 使い方の例

例1: 海外在住の日本人からの寄付

国際協力に取り組むNPO法人Aは、海外在住の日本人支援者が多く、銀行振込では手数料が高額でした。
PayPal寄付ボタンをウェブサイトに設置することで、海外からの寄付が499円の手数料で受け取れるようになり、支援者の負担を大幅に軽減できました。

例2: 緊急災害支援での活用

地震発生直後、災害支援団体Bは迅速に資金を集める必要がありました。
PayPalなら即時入金されるため、寄付を受け付けてすぐに支援活動の資金として活用できました。
海外からの支援も多く集まり、国際的な支援の輪を広げることができました。

例3: WordPress サイトへの設置

動物保護団体Cは、WordPressで運営するウェブサイトにPayPal寄付ボタンを設置。
「PayPal Donation」プラグインを使うことで、専門知識がなくても簡単に寄付フォームを追加できました。
支援者はワンクリックで寄付ができ、寄付率が向上しました。

9. 注意点

使えない場合

  • 日本国内でのPayPal寄付ボタンの利用には制限がある場合があります
  • 日本からシンガポールやWikimedia Foundationなど一部の団体への寄付は法規制により制限されています
  • 個人間送金として寄付を受け取る場合、商用目的では利用できません

制限事項

  • 国内取引の手数料は3.6% + 40円/件と、他の寄付プラットフォームと比較して高めです
  • 非営利団体向けの特別割引がないため、コスト面での優位性は限定的です
  • 出金手数料が5万円未満の場合は250円かかります
  • 個人間送金では銀行口座振替のみ対応で、クレジットカードは使えません

うまく使うコツ

  • 海外からの寄付受付に特化して活用する
  • 他の寄付プラットフォームと併用し、PayPal利用者向けの窓口として位置づける
  • 寄付者に「商品・サービスの支払い」ではなく「友達・家族への送金」を選択してもらうよう案内する
  • 5万円以上まとめて出金することで出金手数料を節約する
  • 通貨換算手数料が高いため、可能な限り日本円での寄付を案内する

10. よくある質問

Q1: PayPalアカウントがない人からも寄付を受け取れますか?

はい、受け取れます。
ただし、寄付者側はPayPalの決済ページでクレジットカード情報を入力する必要があります。
PayPalアカウントを持っている支援者の方がスムーズに寄付できます。

Q2: 日本国内の寄付にも使えますか?

使えますが、国内取引手数料3.6% + 40円/件は他の国内向け寄付プラットフォームと比較して高めです。
国内の寄付には、SyncableやコングラントなどNPO向けサービスの方が適している場合があります。

Q3: 継続寄付(マンスリーサポート)にも対応していますか?

PayPal単体では継続課金の設定が複雑です。
継続寄付を本格的に運用する場合は、PayPalと連携できるプラグインや外部サービスの利用を検討する必要があります。

Q4: 領収書の発行はできますか?

PayPal自体には領収書発行機能はありません。
寄付者情報をダウンロードし、団体側で別途領収書を作成・郵送する必要があります。

Q5: 手数料は誰が負担しますか?

基本的に寄付を受け取る団体側が決済手数料を負担します。
寄付金額から手数料が差し引かれた金額が入金されます。

11. 似たツールとの比較

Syncable

初期費用・月額費用が完全無料で、寄付発生時のみ5〜11%の手数料。
非営利団体専用サービスで、バースデードネーションなど独自機能が充実。
国内の寄付に特化している点でPayPalと差別化されています。

コングラント

月額料金プランもありますが、GIVING100 by Yogiboなどの助成プログラムで決済手数料0%になる可能性があります。
Salesforce連携など大規模団体向けの高度な機能が魅力。
PayPalより国内寄付の管理機能が充実しています。

ROBOT PAYMENT

継続課金に特化した決済システムで、業界最安水準の2.65%〜の手数料。
マンスリーサポーター制度を本格運用したい団体に適しています。
PayPalと異なり、顧客管理データベースが標準搭載されています。

PayPalを選ぶべき理由

  • 国際的な知名度: 世界4億人以上が利用しており、海外支援者にとって馴染みのあるサービス
  • 初期費用ゼロ: アカウント開設や維持に一切費用がかからない
  • 即時入金: 寄付が発生すると数分で入金され、緊急時の資金調達に有利
  • 多通貨対応: 22通貨の受け取りに対応し、海外からの寄付を円滑に受け付けられる

ただし、国内の寄付募集を主な目的とする場合は、手数料やサポート体制の面で国内の非営利団体向けサービスの方が適しています

12. まとめ

PayPal寄付ボタンは、世界最大級のオンライン決済サービスで、特に海外からの寄付を受け付けたい団体に適しています。
初期費用・月額費用は無料ですが、日本では非営利団体向けの特別割引がないため、決済手数料は3.6% + 40円/件と高めです。

国際的な知名度と即時入金が魅力ですが、国内寄付を中心に募集する場合は、SyncableやコングラントなどNPO専用サービスとの併用を検討することをおすすめします。

次にやるべきこと

  1. PayPal公式サイトでビジネスアカウントを開設: https://www.paypal.com/jp/webapps/mpp/account-selection 
  2. 本人確認と銀行口座の登録を完了
  3. ウェブサイトに寄付ボタンを設置
  4. 海外支援者向けの寄付案内ページを多言語で作成

海外からの寄付受付窓口として、PayPalの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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