1. LINE WORKSとは
LINE WORKSは、LINEと同じ使い勝手でビジネス利用できるコミュニケーションツールです。非営利団体では、スタッフやボランティアとの連絡、イベント告知、ファイル共有、スケジュール管理など、日常的なコミュニケーションを一つのアプリで完結できます。
一番の魅力は、非営利団体向け特別プランにより、最大1,000人まで無料で利用できること。通常のフリープランは100人・5GBまでですが、特別プランでは1,000人・50GBまで拡張されます。LINEに慣れた人なら誰でもすぐに使えるため、ITスキルに差があるメンバーでもスムーズに導入でき、組織のコミュニケーションを劇的に改善できます。
2. サービス基本情報
どんなツールか
LINE WORKSは、ワークスモバイルジャパン株式会社が提供するクラウド型ビジネスコミュニケーションツールです。LINEと同じチャット機能に加え、掲示板、カレンダー、アドレス帳、ファイル共有など、組織運営に必要な機能が統合されています。スマートフォン、パソコン、タブレットのどこからでもアクセス可能で、LINEユーザーとも外部トーク機能で連絡が取れます。
非営利団体は無料/割引で使えるか
はい。非営利団体向け特別プランに申請・承認されると、通常100人までのフリープランが1,000人まで拡張され、ストレージも5GBから50GBに増量されます。これらは完全無料で利用でき、期限も設定されていません(キャンペーン自体の終了日は未定)。
提供している会社
ワークスモバイルジャパン株式会社(LINE WORKS株式会社と統合)/ 韓国NAVER Corporation系列
3. どんな団体におすすめ?
組織の規模
- 小規模団体(1~50名):無料の特別プランで十分な機能を活用可能
- 中規模団体(51~1,000名):特別プランの1,000人枠内で全員に付与可能
- 大規模団体(1,001名以上):有料プラン(スタンダード:月額660円/ユーザー)への移行が必要
具体的な使用場面
- ボランティアとの連絡を効率化したい:既読確認で誰に情報が届いたか確認でき、連絡漏れを防げる
- PTA・自治会・スポーツ少年団での活用:LINEに慣れた保護者やメンバーがすぐに使える
- イベント告知をスムーズに行いたい:掲示板機能で重要なお知らせを確実に全員に届ける
- ファイルを簡単に共有したい:グループフォルダで写真や資料を一箇所にまとめて共有
- スケジュールを共有したい:カレンダー機能でイベント予定や会議日程を可視化
4. できること(主要機能)
機能1:トーク(チャット)と既読確認
LINEと同じ使い勝手のチャット機能で、個別メッセージやグループトークが可能です。既読マーク(青い目のアイコン)で誰が読んだか確認でき、重要な連絡が確実に届いたかを把握できます。スタンプ機能も充実しており、ビジネスシーンでも気持ちを伝えやすいのが特徴です。
機能2:掲示板機能
全体への重要なお知らせや共有事項を掲示板に投稿できます。必読設定をすれば、メンバー全員が確認するまで通知が続くため、見落としを防げます。投稿の検索機能もあり、過去のお知らせをすぐに見つけられます。PTA行事の案内や、NPOの活動報告などに最適です。
機能3:カレンダーとスケジュール共有
チーム全体の予定を共有でき、会議やイベントの日程調整がスムーズになります。招待機能を使えば、複数メンバーの空き時間を自動で確認して会議登録ができます。Googleカレンダーとの同期も可能で、既存のスケジュール管理と併用できます。
機能4:ファイル共有(グループフォルダ)
特別プランでは50GBのストレージが利用でき、写真、PDF、Word、Excelなどのファイルを安全に保存・共有できます。グループフォルダにファイルをまとめて格納すれば、メンバー全員がいつでもアクセス可能。活動写真、会議資料、申請書類などを一元管理できます。
機能5:アドレス帳(組織階層型)
組織の階層構造や兼務情報をアドレス帳に登録でき、「誰がどの役割を担当しているか」を一目で確認できます。日本の組織文化に対応した細やかな設計で、連絡先の確認が容易になります。メンバーのプロフィールには電話番号やメールアドレスも登録可能です。
5. 非営利団体の特典
無料/割引の詳細
| 項目 | 通常フリープラン | 非営利団体向け特別プラン |
| ユーザー数上限 | 100人まで | 1,000人まで |
| 共有ストレージ | 5GB | 50GB |
| 料金 | 無料 | 無料 |
| 利用期限 | なし | なし(キャンペーン継続中) |
| 基本機能 | トーク、掲示板、カレンダー、アドレス帳 | 同左 |
年間コスト削減効果の例(500人の団体の場合)
- 有料スタンダードプラン:660円 × 500人 × 12ヶ月 = 約396万円/年
- 非営利団体向け特別プラン:0円
- 削減額:約396万円/年
通常プランとの違い
非営利団体向け特別プランは、フリープランと同じ機能を使いつつ、ユーザー数とストレージ容量が大幅に拡張されたプランです。有料プラン(スタンダード、アドバンスト)で提供されるメール機能、Drive(オンラインドキュメント編集)、トーク監視機能、独自ドメインなどは含まれません。ただし、一般的なNPOの日常業務には特別プランの機能で十分対応できます。
どんな法人が対象か
以下の要件をすべて満たす団体が対象です:
- 特定非営利活動法人(NPO法人)または任意団体
- 活動目的が明確かつ非営利団体であること
- LINE WORKSを管理する担当者を選出できる団体
- 特定の法人の傘下または管理下にない団体
- LINE WORKS非営利団体向け特別プラン利用規約に同意できる団体
対象外となる団体:
- 公益法人(公益社団法人・公益財団法人)
- 社会福祉法人
- 学校法人
- 医療法人
- 労働組合、協同組合
- 営利型の一般社団法人・一般財団法人
6. 始め方
申請のステップ
- 専用ページからLINE WORKSを新規開設
非営利団体向け特別プラン専用ページ(https://pages.line-works.com/nonprofit-plan.html)の「キャンペーン専用新規開設ページ」から新規登録します。既存のLINE WORKSアカウントには特別プランを適用できないため、必ず専用ページから新規開設してください。 - 基本情報を入力
団体名、管理者のメールアドレス、電話番号などを入力してワークスペースを作成します。 - 2~3日待つ
開設後2~3日経過すると、登録したメールアドレス宛に「申請フォームのURL」が記載されたメールが届きます。すぐには届かないため、2~3日お待ちください。 - 申請フォームに必要事項を入力
メールに記載されたURLから申請フォームにアクセスし、団体情報(団体名、団体種別、活動内容など)を入力して送信します。 - 必要な場合は追加書類を提出
一部の団体は、申請フォームとは別に定款や会則などの書類提出を求められます。該当する場合は、指定のメールアドレス([email protected])に書類を送付します。 - 審査を待つ(10営業日程度)
LINE WORKS株式会社による審査が行われます。審査期間中のステータス問い合わせは受け付けていません。 - 承認通知を受け取る
審査に通過すると、メールで適用完了の通知が届きます。管理者画面を確認すると、ストレージ容量が50GBに増えています。 - メンバーを招待して利用開始
管理者画面からメンバーのメールアドレスを入力して招待し、全員がアカウントを作成したら本格運用を開始します。
必要な書類
基本的には申請フォームの入力のみで完了しますが、一部の団体では以下の書類提出を求められる場合があります(申請フォームの「団体種別」欄に記載されます):
- 定款
- 会則
- 活動内容が分かる資料
申請から使えるまでの期間
- 新規開設から申請フォーム受信まで:2~3日
- 申請フォーム送信から審査完了まで:最大10営業日
- 合計:約2週間程度
早めに申請することをおすすめします。
申請ページのURL
https://pages.line-works.com/nonprofit-plan.html
7. 料金比較
| 項目 | 一般向け(フリープラン) | 一般向け(スタンダードプラン) | 非営利団体向け特別プラン |
| 月額料金 | 無料 | 660円/ユーザー(年契約・税抜) | 無料 |
| ユーザー数上限 | 100人まで | 無制限 | 1,000人まで |
| 共有ストレージ | 5GB | 1TB(基本)+ 1GB/ユーザー | 50GB |
| トーク機能 | あり | あり | あり |
| 掲示板 | あり | あり | あり |
| カレンダー | あり | あり | あり |
| ファイル共有 | あり | あり | あり |
| メール機能 | なし | あり | なし |
| Drive(ドキュメント編集) | なし | オプション | なし |
| トーク監視機能 | なし | あり | なし |
| 500人の年間コスト | 使用不可(100人まで) | 約396万円 | 0円 |
※スタンダードプランの料金は年契約・税抜価格
8. 使い方の例
例1:PTAでの連絡網として活用
小学校PTA(保護者400名)がLINE WORKSの特別プランを導入。学年別、委員会別にグループトークを作成し、行事の連絡や変更事項を迅速に共有。掲示板機能で「年間行事予定」や「PTA規約」など重要情報を掲載し、いつでも確認できる環境を構築。既読確認により「連絡が届いていない」というトラブルが激減。写真フォルダには運動会や文化祭の写真を保存し、保護者全員がダウンロードできるようにしました。
例2:ボランティア団体での情報共有
災害支援NPO(スタッフ20名、登録ボランティア800名)が特別プランで一元管理。災害発生時にボランティア募集をトークで一斉配信し、参加可否をアンケート機能で集計。カレンダーで活動日程を共有し、各ボランティアが自分の参加予定を把握。活動報告書や安全マニュアルはフォルダに保存し、新規ボランティアもいつでも閲覧可能。LINEユーザーとの外部トーク機能で、LINE WORKSアカウントを持たない被災者とも連絡が取れます。
例3:地域自治会での回覧板のデジタル化
地域自治会(会員300世帯)が紙の回覧板をLINE WORKSに置き換え。掲示板に「ゴミ出し日程」「イベント案内」「防犯情報」などを投稿し、全世帯に即座に通知。必読設定により、重要なお知らせは全員が確認するまで通知が続くため、見落としがなくなりました。地域の防災マップや避難所情報はファイル共有機能で保存し、緊急時にすぐアクセス可能。高齢者でもLINEに慣れていればスムーズに使えるため、デジタル化のハードルが低い点が好評です。
9. 注意点
使えない場合
- 公益法人、社会福祉法人、学校法人、医療法人は対象外
- 営利型の一般社団法人・一般財団法人は対象外
- 既にLINE WORKSを利用している場合、既存アカウントに特別プランを適用することはできません(専用ページから新規開設が必須)
- 審査基準を満たさない団体(営利活動が主な目的、特定企業の傘下など)は承認されません
制限事項
- 特別プランは1,000人までが上限。1,001人以上になる場合は有料プランへの移行が必要
- メール機能、Drive(オンラインドキュメント編集)、トーク監視機能、独自ドメインなどは利用不可(有料プラン限定機能)
- 申請フォームのメールが届くまで2~3日かかるため、すぐには申請できません
- キャンペーンの終了日は未定ですが、将来的に条件が変更される可能性があります
- 一部の団体は定款・会則などの追加書類提出が必要
うまく使うコツ
- グループを目的別に作る:「全体連絡」「イベント企画」「会計チーム」など、目的別にグループトークを作ると情報が整理されます
- 掲示板を活用する:重要な情報は掲示板に投稿し、トークは日常的なやり取りに使い分けましょう
- 既読確認を活用:重要な連絡には「〇日までに確認してください」と期限を明記し、未読者にリマインドします
- ファイル名を統一する:「20251210_イベント企画書.pdf」のように日付を入れると、後から探しやすくなります
- 通知設定を調整:全員が通知オフにしていると連絡が届かないため、重要なグループは通知オンを推奨しましょう
- LINEとの違いを説明:プライベートのLINEと混同しないよう、初期研修で「組織専用のツール」であることを伝えます
10. よくある質問
Q1. 既に無料のフリープランを使っていますが、特別プランに切り替えられますか?
A. いいえ、既存のLINE WORKSアカウントに特別プランを適用することはできません。非営利団体向け特別プラン専用ページから新規開設する必要があります。既存アカウントのデータを新しいアカウントに移行したい場合は、手動でファイルやメッセージをエクスポート・インポートする必要があります。
Q2. 公益財団法人ですが、特別プランを使えますか?
A. 残念ながら、公益法人(公益社団法人・公益財団法人)は対象外です。特別プランの対象はNPO法人と任意団体のみです。公益法人の場合は、通常のフリープラン(100人まで無料)または有料プラン(スタンダード、アドバンスト)をご検討ください。
Q3. 申請フォームのメールが1週間経っても届きません。どうすればいいですか?
A. 以下を確認してください:
- 迷惑メールフォルダに振り分けられていないか確認
- 非営利団体専用ページから正しく新規開設できているか確認
1週間経ってもメールが届かない場合、専用ページから開設ができていない可能性があります。再度、非営利団体専用ページからLINE WORKSの新規開設をお願いします。
Q4. 1,000人を超えた場合、どうなりますか?
A. 1,000人を超える場合は、有料プラン(スタンダード:月額660円/ユーザー、アドバンスト:月額1,100円/ユーザー)への移行が必要です。特別プランから有料プランへのアップグレードは管理者画面から可能ですが、ダウングレード(有料→無料)はできないのでご注意ください。
Q5. LINEユーザーと連絡を取ることはできますか?
A. はい、「外部トーク連携」機能を使えば、LINE WORKSからLINEユーザーにメッセージを送ることができます。ただし、LINEユーザー側が承認する必要があります。この機能により、LINE WORKSアカウントを持たない外部の人(ボランティア、協力者など)とも連絡が取れます。
11. 似たツールとの比較
Slack Pro(Slack Technologies)
世界的に人気のビジネスチャットツールで、外部アプリとの連携が非常に豊富です。NPO支援プログラムにより250人まで無料で利用できます。ただし、日本語での使いやすさやLINEとの親和性ではLINE WORKSに劣ります。ITリテラシーの高い団体にはおすすめです。
Microsoft Teams(Microsoft)
Microsoft 365に含まれるビジネスコミュニケーションツールで、非営利団体向けに最大300ユーザーまで無料提供されます。Officeアプリとの統合に優れていますが、LINEのような気軽さはなく、操作に慣れるまで時間がかかる場合があります。
Chatwork
日本発のビジネスチャットツールで、シンプルで分かりやすいUIが特徴です。無料プランでもグループチャットが14個まで作成できますが、NPO向けの特別割引プログラムはありません。LINE WORKSのような既読確認やLINE連携もありません。
LINE WORKSを選ぶべき理由
LINE WORKSの最大の強みは、「LINEと同じ使い勝手」である点です。日本国内のLINE普及率は90%以上で、ほとんどの人が使い方を知っています。ITスキルに差があるメンバーが多い非営利団体にとって、「教育コストがほとんどかからない」ことは非常に大きなメリットです。また、1,000人まで無料という圧倒的なコストパフォーマンス、50GBの大容量ストレージ、LINEユーザーとの外部連携など、非営利団体の実務に即した機能が揃っています。
12. まとめ
LINE WORKSは、LINEの使い勝手そのままに、組織運営に必要な機能が統合されたビジネスコミュニケーションツールです。非営利団体向け特別プランにより、通常100人・5GBまでのフリープランが1,000人・50GBまで拡張され、完全無料で利用できます。ITスキルに差があるメンバーでもすぐに使えるため、PTA、ボランティア団体、自治会、スポーツ少年団など、幅広い非営利団体で活用されています。
既読確認、掲示板、カレンダー、ファイル共有など、日常業務に必要な機能が揃っており、紙の回覧板やメールでの連絡を効率化できます。申請から利用開始までは約2週間程度かかるため、早めの申請をおすすめします。
次にやるべきこと
まずは非営利団体向け特別プラン専用ページ(https://pages.line-works.com/nonprofit-plan.html)にアクセスし、「キャンペーン専用新規開設ページ」からLINE WORKSを新規開設してください。2~3日後に届く申請フォームのメールを待ち、必要事項を入力して送信します。審査には最大10営業日かかるため、使いたい時期の1ヶ月前には申請を開始しましょう。定款や会則などの書類が必要になる場合もあるため、事前に準備しておくとスムーズです。

