Google Drive 非営利団体向け完全ガイド

非営利割引ツール

1. Google Driveとは

Google Driveは、Googleが提供するクラウドストレージサービスです。ファイル管理の煩雑さやデータ共有の手間を解決し、どこからでもアクセスできる安全なデータ保存環境を提供します。

最大の魅力は、非営利団体向けに無料で100TBという大容量のストレージを提供していることです。Gmail、Google Meet、Googleドキュメントなどと連携しているため、団体運営に必要なツールが一箇所にまとまります。

2. サービス基本情報

どんなツールか

Google Driveは、Google Workspace for Nonprofitsの一部として提供されるクラウドストレージサービスです。ファイルの保存だけでなく、リアルタイムでの共同編集、アクセス権限の細かな設定、自動バックアップなど、非営利団体の業務効率化に役立つ機能が搭載されています。

非営利団体向けの特典

はい、非営利団体は完全無料で利用できます。Google for Nonprofitsプログラムに参加することで、通常は有料のGoogle Workspace機能を無償で使用できます。

提供会社

Google LLC(米国カリフォルニア州)が提供しています。

3. どんな団体におすすめ?

組織の規模

  • 小規模(3〜20名):
    最適。メンバー間の情報共有がスムーズになります
  • 中規模(20〜100名):
    推奨。部署やプロジェクトごとの共有ドライブで効率的に管理できます
  • 大規模(100名以上):
    利用可能。ただしユーザー数は最大2,000名までの制限があります

具体的な使用場面

  • ボランティアや支援者とのファイル共有が必要な団体
  • 複数の拠点やリモートワークで活動している団体
  • 写真、動画、報告書など大量のデータを管理する団体
  • 寄付者向けの報告書や助成金申請書類を頻繁に作成する団体
  • デジタル化を進めたいがIT予算が限られている団体

4. できること(主要機能)

大容量ストレージ(100TB)

組織全体で100TBのストレージ容量を利用できます。写真、動画、報告書、データベースなど、あらゆるファイルをクラウド上に保存可能です。

リアルタイム共同編集

Googleドキュメント、スプレッドシート、スライドを使えば、複数のメンバーが同時に同じファイルを編集できます。コメント機能で意見交換も可能です。

共有ドライブ機能

特定のチームやプロジェクト専用のドライブを作成できます。メンバーが退職しても、ファイルはドライブに残るため、引き継ぎがスムーズです。

詳細なアクセス権限設定

ファイルやフォルダごとに「閲覧のみ」「コメント可」「編集可」など、細かく権限を設定できます。機密情報の管理も安心です。

強力な検索機能

ファイル名だけでなく、ファイル内のテキストや画像内の文字(OCR機能)も検索できるため、必要な情報を素早く見つけられます。

5. 非営利団体の特典

無料プランの詳細

Google Workspace for Nonprofitsは完全無料で以下が利用できます:

  • 組織全体で100TBのストレージ
  • 独自ドメインのメールアドレス(例:info@yourorganization.org
  • Google Meet(最大100名参加可能)
  • Googleドキュメント、スプレッドシート、スライドの無制限利用
  • セキュリティとデータ保護機能

通常プランとの違い

一般向けの無料Googleアカウントは15GBまでですが、非営利団体向けは100TBと大容量です。また、独自ドメインのメールアドレスや管理者による一元管理機能も利用できます。

有料プランにアップグレードすることも可能で、Business StandardやEnterpriseプランは75%以上の割引価格で利用できます。

対象法人

日本では以下の法人が対象となります:

  • 公益社団法人
  • 公益財団法人
  • 特定非営利活動法人(NPO法人)
  • 社会福祉法人
  • 非営利型の一般社団法人(法人税法に定められた要件を満たすもの)

政府機関、病院、学校、教育機関は対象外です。

6. 始め方

申請のステップ

  1. Google for Nonprofitsアカウントのリクエスト https://www.google.com/intl/ja/nonprofits/  にアクセスし、「アカウントをリクエストする」をクリックします。
  2. Percentによる審査
    Googleの審査パートナーであるPercentが、団体の非営利性と申請者の所属を確認します。
  3. Google Workspace for Nonprofitsの有効化
    審査通過後、Google for Nonprofitsアカウントにログインし、「Google Workspace for Nonprofits」の「使ってみる」をクリックします。
  4. ドメインの所有権証明
    14日間の無料トライアル期間中に、ドメインの所有権を証明します(DNSレコードの設定が必要です)。
  5. 本格運用開始
    ドメイン確認後、無料で本格的に利用開始できます。

必要な書類

  • 登記簿謄本
  • 定款
  • 事業報告書(場合により)
  • 決算報告書(場合により)

申請から使えるまでの期間

通常3〜5営業日で審査が完了します。ドメイン確認に3営業日程度かかるため、合計で1〜2週間程度で利用開始できます。

申請ページURL

非営利団体向けデジタルツール - Google for Nonprofits | 非営利団体向けプログラム
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7. 料金比較

項目一般向け(無料)一般向け(Google One 100GB)非営利団体向け
月額料金無料250円無料
年額料金2,900円無料
ストレージ容量15GB100GB100TB
独自ドメインメール
Google Meet参加人数最大100名最大100名最大100名
共有ドライブ
管理者機能
サポートコミュニティコミュニティメール

8. 使い方の例

例1:イベント運営での活用

年次総会の資料を共有ドライブに保存し、実行委員全員が編集できるようにします。Googleスプレッドシートで参加者名簿を管理し、Googleフォームで事前アンケートを実施。当日の写真をGoogleフォトで共有し、報告書をGoogleドキュメントで共同作成します。すべてのデータがひとつのドライブにまとまり、次回の開催時にも簡単に参照できます。

例2:助成金申請の効率化

助成金申請書類のテンプレートをドライブに保存し、申請のたびに複製して使用します。過去の申請書や添付資料もすべて保存しておけば、次回申請時の参考になります。複数の団体メンバーが分担して執筆し、リアルタイムで編集状況を確認できるため、締め切り前の混乱が減ります。

例3:リモートワークでの情報共有

各スタッフが自宅から業務を行う場合でも、Google Driveがあれば全員が同じファイルにアクセスできます。会議資料はGoogle Meetで画面共有しながら確認し、議事録はその場でGoogleドキュメントに記録。

決定事項はカレンダーに登録し、タスクをスプレッドシートで管理します。オフィスにいなくても、チーム全体の情報が常に最新の状態で共有されます。

9. 注意点

使えない場合

  • 政府機関や地方自治体
  • 病院や医療機関
  • 学校や大学などの教育機関(Google for Educationが別途あります)
  • 慈善活動を行わない業界団体や商工会議所

制限事項

  • ユーザー数は最大2,000名まで(無料プラン)
  • ファイルのアップロードサイズは5TBまで
  • 共有リンクの有効期限は設定可能ですが、定期的な見直しが必要です

うまく使うコツ

  • フォルダ構造を事前に設計する:
    年度別、プロジェクト別などルールを決めておくと、後から探しやすくなります
  • 共有ドライブを活用する:
    個人ドライブではなく共有ドライブにファイルを保存すれば、担当者が変わっても引き継ぎが簡単です
  • 権限設定を適切に行う:
    重要なファイルは閲覧のみにするなど、情報漏洩のリスクを減らします
  • 定期的にバックアップを取る:
    クラウドサービスも万全ではないため、重要なファイルは別の場所にもバックアップを保管しましょう

10. よくある質問

Q1. すでに個人のGoogleアカウントでドライブを使っていますが、移行できますか?
A. はい、既存のファイルを新しい組織アカウントに移行できます。ただし、手動でのコピーが必要です。Googleの「Google Takeout」機能でデータをダウンロードし、新しいアカウントにアップロードする方法もあります。

Q2. 既存の団体ドメインを使えますか?
A. はい、既に取得しているドメイン(例:yourorganization.org)を使用できます。DNS設定を変更してドメインの所有権を証明する必要があります。

Q3. メンバーが増えたら追加料金が発生しますか?
A. いいえ、2,000名までは無料です。それを超える場合は、有料のEnterpriseプランへのアップグレードが必要になります。

Q4. データのセキュリティは大丈夫ですか?
A. Googleは業界最高水準のセキュリティ対策を実施しています。データは暗号化され、二段階認証も利用できます。また、管理者が不審なアクセスをモニタリングすることも可能です。

Q5. 非営利団体の認定が取り消されたらどうなりますか?
A. 認定が取り消された場合、Google Workspace for Nonprofitsの利用資格も失われます。その場合は有料プランへの切り替えが必要になります。データは保持されますが、速やかに対応しましょう。

11. 似たツールとの比較

Dropbox

Dropboxはシンプルで使いやすいクラウドストレージです。無料プランは2GBと少なく、非営利団体向けの特別プランはありません。有料プランは1ユーザーあたり月額1,500円程度で5TBの容量が使えますが、Google Driveと比べるとコストが高くなります。

Microsoft OneDrive

OneDriveはMicrosoft 365の一部として提供されます。非営利団体向けには割引がありますが、Google Workspace for Nonprofitsのような完全無料プランはありません。ExcelやWordを頻繁に使う団体には適していますが、予算が限られている場合はGoogle Driveの方が有利です。

このツールを選ぶべき理由

Google Driveは、100TBという圧倒的な容量を無料で提供している点が最大の魅力です。またGoogleドキュメントやスプレッドシートとの連携が非常にスムーズで、追加のソフトウェア購入も不要です。

すでに多くの人がGoogleアカウントを持っているため、ボランティアや支援者との共有も簡単です。予算が限られた非営利団体にとって、コストパフォーマンスは他のツールを圧倒しています。

12. まとめ

Google Drive(Google Workspace for Nonprofits)は、非営利団体にとって理想的なクラウドストレージサービスです。

100TBという大容量を無料で利用でき、ファイル共有や共同編集など業務効率化に必要な機能がすべて揃っています。申請から利用開始までは1〜2週間程度で、必要な書類を揃えれば手続きは難しくありません。

デジタル化を進めたい、リモートワークに対応したい、データ管理を改善したいと考えている非営利団体は、ぜひGoogle for Nonprofitsへの参加を検討してください。

次にやるべきこと

  1. 自分の団体が対象法人に該当するか確認する
  2. 必要な書類(登記簿謄本、定款など)を準備する
  3. https://www.google.com/intl/ja/nonprofits/  からアカウントをリクエストする
  4. 審査完了を待ち、承認されたらGoogle Workspace for Nonprofitsを有効化する

今すぐ行動を起こして、団体の業務効率を大きく改善しましょう!

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