CASE 02|eLearningで介護技術を底上げした通所介護(デイサービス)の事例

補助金/助成金

活用コース:人への投資促進コース(定額制訓練)


「以前は忙しすぎて研修なんて夢のまた夢でした。でも今はスマホで通勤中にも学べるし、自分のペースで受講できるのがすごく助かっています。先月はトランスファーの新しい技術を動画で学んで、翌日すぐ現場で試せたんですよ」

──デイサービス勤務・介護福祉士(40代・男性)


導入前の課題

利用者定員40名のある通所介護事業所では、職員数14名(常勤換算)がフル稼働する中、計画的な研修の実施が長年の課題でした。年間の研修関連予算は約25万円と限られており、外部研修への参加は年1〜2回が精一杯。その費用も交通費・受講料で1名あたり平均3万5,000円かかっていました。

さらに深刻だったのは、スタッフ間のスキルのばらつきです。経験10年超のベテランと入職1年未満の新人が同じ現場に立つ中、移乗介助や入浴介助の手順・品質に個人差が生じており、利用者からの苦情件数は月平均3.2件にのぼっていました。また、介護技術の標準化ができていないため特定のスタッフに業務が集中し、月平均残業時間が1名あたり23時間という状況でした。

管理者は「みんなに均等に学んでほしいが、シフト調整しながら全員を外部研修に出すのは現実的に無理」と頭を抱えていました。そこで着目したのが、eラーニングのサブスクリプション型研修サービスと人材開発支援助成金の組み合わせです。


補助金の活用内容

項目内容
助成金コース人材開発支援助成金(人への投資促進コース・定額制訓練)
訓練種別定額制eラーニングサービスによるOFF-JT
対象スタッフ数12名(雇用保険被保険者)
訓練内容介護技術・認知症・接遇・リスクマネジメント等(月間コンテンツ受け放題)
サービス利用料(年間)72万円(月6万円×12か月)
経費助成額(助成率70%)50.4万円
賃金助成額約10.9万円
助成合計約61.3万円
法人の実質自己負担約10.7万円

採用したeラーニングサービスは介護職向けの専門コンテンツを1,000本以上収録したもので、スマートフォン・タブレットから時間・場所を問わず受講が可能。受講記録が管理者画面に自動集計されるため、研修管理の手間も大幅に削減されました。定額制訓練は「人への投資促進コース」で助成対象となっており、1人1か月あたり最大2万円を上限に経費助成が受けられます。


導入後の効果(Before → After)

指標Before(導入前)After(導入後1年)
研修関連予算(自己負担)年間約25万円年間約10.7万円(約57%減)
1名あたり月平均残業23時間14時間(約39%減)
利用者苦情件数月平均3.2件月平均0.9件(約72%減)
年間研修受講回数(全員平均)1.4回18.6回(約13倍)

まとめ

eラーニングとサブスクリプション型助成を組み合わせることで、「全員が・好きなタイミングで・継続的に」学べる環境が実現しました。特筆すべきは、従来の外部研修と比べてスタッフ1名あたりの年間受講コストが約4分の1以下になったことです。

研修記録の自動化により管理者の事務作業も週あたり約2時間削減され、利用者サービスの向上と職員の働きやすさが同時に達成されました。デイサービス・通所介護の事業所にとって、この助成金の活用は今すぐ検討する価値があるでしょう。


※本事例はモデルケースです。実際の助成額・効果は事業所の規模・訓練内容・申請状況等により異なります。最新の助成率・要件は厚生労働省の公式情報をご確認ください。

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