介護現場の書類業務に追われて、利用者様と向き合う時間が取れないとお悩みではありませんか?
介護ICTソフトとは、記録作成から請求業務まで介護現場の事務作業を自動化するツールで、平均月40時間以上の業務削減が可能です。タブレットでの記録入力や自動請求により、転記作業や計算ミスが激減します。
この記事では、15年以上の業務改善経験から、介護ICTソフトの選び方と導入手順を解説します。現場で即活用できる情報をお届けします。
介護ICTソフトとは?主要な3つのタイプ
介護ICTソフトとは、情報通信技術を活用して介護業務を支援するツールです。利用者情報管理、ケアプラン作成、国保連請求など多岐にわたる業務を一元化できます。全国の介護事業所の約65%が導入しています。
記録・情報共有系は日々のケア記録やスタッフ間の申し送りを効率化します。タブレットから直接入力でき、手書き記録の転記が不要です。音声入力機能ならケア中でもハンズフリーで記録作成できます。
見守り支援系はセンサーやカメラと連携して利用者状態を遠隔監視します。離床センサーが異常を検知すると自動アラートが発信され、夜間見回り回数が平均30%減少します。
バックオフィス系は介護報酬請求、勤怠管理、給与計算などを自動化します。請求業務では返戻率が5%から0.8%まで改善した事例もあります。
クラウド型は初期費用が安く複数端末から利用でき自動更新でメンテナンス不要です。パッケージ型は通信障害時も使用でき長期的に低コストですが初期費用が高額です。新規導入の約70%がクラウド型を選択しています。
介護ICTソフト導入で得られる3つのメリット
業務時間の削減と生産性向上
記録業務と請求業務の時間が大幅に削減されます。一度入力すれば関連書類すべてに自動反映されるため転記作業が不要です。ある訪問介護事業所では記録業務が職員1人あたり月12時間削減され、その分を利用者ケアに充てられました。実績データから請求書が自動作成され、ミスが減少します。
職場環境の改善と離職率低下
残業時間減少により職員は余裕を持って働けます。情報共有がスムーズになり職員間コミュニケーションも円滑化します。導入施設では職員満足度が平均18ポイント上昇し、離職率が22%から14%へ改善しました。デジタルツール整備は人材採用面でも優位性が生まれます。
サービス品質の向上
事務作業効率化で生まれた時間を利用者ケアに充てられます。一人ひとりに寄り添った支援が可能になり、データに基づくケアプラン作成もしやすくなります。見守りセンサー連携により転倒事故が年間約40%減少した事例もあります。
失敗しない選び方|5つのポイント
ポイント1:事業所の規模と対応サービスを確認
大規模事業所では施設間データ連携機能が充実したツールが適しています。中小規模では基本機能に絞ったツールが使いやすくコストも抑えられます。提供サービス形態ごとに必要機能が異なるため対応サービスを確認しましょう。
ポイント2:必須機能を明確化
導入目的を明確にし解決したい課題に応じて必要機能を洗い出します。記録業務効率化が目的ならタブレット対応や音声入力機能、請求業務軽減なら国保連伝送機能が重要です。既存センサーとの連携やLIFE対応も確認しましょう。
ポイント3:操作性とサポート体制を検証
無料トライアルやデモで実際の操作感を確認しましょう。画面構成が直感的かチェックします。パソコン操作に不安がある場合はタブレット対応を重視します。電話サポート時間、遠隔サポート有無、研修提供を比較します。
ポイント4:コストと費用対効果を算出
クラウド型は月額5,000円〜3万円、パッケージ型は初期費用30万円〜200万円が一般的です。現状の業務時間を計測し削減効果を見積もり、人件費と導入コストを比較します。IT導入補助金で費用の1/2〜2/3が補助されるケースもあります。
ポイント5:導入実績をリサーチ
自施設と似た規模の導入事例があるか確認しましょう。口コミで「操作性」「サポート対応」「導入効果」に注目します。介護報酬改定時の迅速なアップデート実績から信頼性の高いベンダーを選びましょう。
導入の3ステップ
ステップ1:導入準備と計画策定(1〜2ヶ月)
「記録業務を月30時間削減」など測定可能な数値目標を設定します。準備期間、研修期間、並行運用期間を明確にし3〜6ヶ月程度で計画します。統括責任者、管理責任者、ICT推進担当者を配置し役割分担を決めます。
つまずきポイント:現場の意見を聞かずトップダウンで決めると抵抗感が生まれます。選定段階から現場職員の声を反映させることが成功の鍵です。
ステップ2:職員研修と並行運用(2〜3ヶ月)
管理者向け先行研修後、現場職員向け研修を行います。複数回に分けフォローアップ機会を設けます。並行運用期間を1〜2ヶ月設け手書き記録とICTソフト両方で記録を取り操作に慣れます。
つまずきポイント:デジタル機器が苦手な職員への個別フォロー時間を確保し丁寧にサポートしましょう。
ステップ3:効果検証と改善(継続的)
数値目標の達成度を確認します。記録時間、残業時間、返戻率などの定量データに加え職員満足度アンケートも収集します。効果を可視化して職員に共有するとモチベーション向上につながります。
つまずきポイント:導入後もPDCAサイクルを回し続けることで投資効果を最大化できます。
導入時の注意点
情報セキュリティ対策
セキュリティソフトインストール、定期的なパスワード変更など基本対策を徹底します。タブレット使用時は紛失時の遠隔ロック機能を有効化します。ベンダーのデータ暗号化やバックアップ体制を確認します。
関係者への説明と同意取得
利用者とご家族には導入目的やメリット、個人情報取り扱いを説明し同意を得ます。タブレット記録に不安を感じる方には「サービス質向上のため」と目的を明確に伝えます。重要事項説明書に変更がある場合は再説明し同意書を取り直します。
契約内容精査
月額料金に含まれるサービス内容、追加料金条件、法改正時のアップデート費用を明確にします。電話サポートは無料か有料か確認します。データエクスポート可否も把握しておきます。
よくある質問(FAQ)
Q1:導入費用はどれくらいですか?
A:クラウド型で月額5,000円〜3万円、パッケージ型で初期費用30万円〜200万円が一般的です。IT導入補助金で費用の1/2〜2/3が補助されるケースもあります。
Q2:パソコンが苦手な職員でも使えますか?
A:タブレット対応ソフトならタッチ操作中心で簡単に使えます。音声入力機能があれば話すだけで記録作成可能です。丁寧な研修と個別フォロー体制を整えれば習得できます。
Q3:既存の紙の記録はどうすればいいですか?
A:並行運用期間を設けて徐々に移行します。過去の記録は保管義務がありますが新規記録からICTソフトに切り替えます。法令で定められた保管期間(通常2〜5年)経過まで紙も保管します。
Q4:インターネット環境がなくても使えますか?
A:パッケージ型ならインターネット接続なしでも使用できます。ただし法改正時のアップデートや国保連への電子請求にはインターネットが必要です。現在はクラウド型が主流のためWi-Fi環境整備を検討することをおすすめします。
Q5:効果が出るまでどれくらいかかりますか?
A:操作に慣れるまで1〜3ヶ月かかります。完全移行後は記録時間が平均30〜50%削減されます。効果を実感できるのは導入から3〜6ヶ月後が目安です。
まとめ
介護ICTソフトは記録・請求業務効率化から職場環境改善、サービス品質向上まで多面的な効果をもたらします。
導入成功の3つのポイントは、自施設の規模と課題に合ったソフト選定、職員全員が使いこなせる丁寧な研修とサポート、導入後の効果検証と継続的改善です。
まずは無料トライアルやデモで実際の操作感を確認することから始めましょう。複数ツールを比較検討し現場職員の意見も取り入れながら最適な選択をしてください。補助金の申請期限を確認し計画的に導入準備を進めることで、コストを抑えながら業務改革を実現できます。

