▍リード
障がい福祉分野に特化したeラーニングを手がける株式会社リーンオンミー(大阪府高槻市)と、医療・介護・福祉領域の情報インフラを提供する株式会社エス・エム・エス(東京都港区)が業務提携を締結。
2026年2月より、両社のサービスを組み合わせた新たなオンライン研修の提供が始まった。
多忙な福祉現場が抱える「人材育成の時間不足」という構造的な課題に、テクノロジーで応える取り組みとして注目される。
▍深刻化する”学べない現場”という課題
障がい福祉サービス事業所の数は年々増加しており、それに伴い支援を担う職員の需要も高まり続けている。
しかし現場では慢性的な人手不足と業務量の増大が重なり、個々の職員が体系的な研修を受ける時間を確保しにくい状況が続いている。
企業における障がい者雇用の場面でも事情は似通っている。
採用後の職場定着を妨げる要因として、受け入れ部門における障がい特性の理解不足や、合理的配慮に関する知識のばらつきが指摘されてきた。
両社はこうした現状を共通の課題と捉え、「場所も時間も選ばずに学べる環境」を整えることで支援の質底上げを目指すことになった。
▍2種類の研修サービスを新たに展開
今回スタートしたサービスは、エス・エム・エスが障がい福祉領域での社会的障壁解消を目指して展開する「かべなし」ブランドと、リーンオンミーのeラーニングプラットフォーム「Special Learning」シリーズを組み合わせたものだ。
① 福祉事業所の職員向け
「かべなしオンライン研修 powered by Special Learning」では、知的障がい・精神障がい・発達障がいの基礎理解から、虐待防止・権利擁護、具体的な支援事例まで、2,000本超の動画コンテンツを通じて学ぶことができる。
職員間のスキル水準の標準化やOJT負担の軽減も期待されている。
② 障がい者雇用に取り組む企業向け
「かべなし研修室 powered by Special Learning for business」では、障がい特性の基礎知識、合理的配慮の考え方、職場でのコミュニケーション事例などを映像・事例形式で習得できる。
受け入れ部署の不安軽減と、障がいのある従業員の定着促進を主な目的としている。
いずれのサービスも、「かべなし」ブランドの各サービスを利用する事業者・企業がリーンオンミーと契約することで、オンラインで受講できる。
▍「採用から定着まで」を一気通貫で支援する狙い
エス・エム・エスが手がける業務支援システム「かべなしクラウド」や人材紹介サービス「かべなし求人ナビ」は、福祉事業所や障がい者雇用企業の業務効率化・採用支援を担ってきた。
今回の研修サービスとの組み合わせにより、業務効率化→時間の創出→学びの定着というサイクルを現場に根付かせる構想だ。
リーンオンミー代表の志村駿介氏は、障がいのある人を取り巻く課題は個人の特性だけでなく「社会や組織の側にある壁」に起因するとし、それを乗り越えるには個人の経験則を超えた、現場横断的な共通の学びが必要との考えを示している。
▍今後の展望
両社は今後も連携を深め、障がい福祉事業所の職員・企業担当者の継続的な学習を支援しながら、インクルーシブな社会の実現に向けた取り組みを広げていく方針を示している。
リーンオンミーは「障がいを社会に融和する」というミッションを掲げ、学びを通じた誰もが働き・暮らしやすい社会づくりへの貢献を続ける。
参照元: PR TIMES「Lean on Me、エス・エム・エスと業務提携 障がい福祉・障がい者雇用の現場を支えるオンライン研修を2026年2月より提供開始」
(株式会社Lean on Me、2026年2月25日) https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000154.000038466.html

