Zoho CRM NPOパック:非営利団体の支援者管理を無料で始める完全ガイド

非営利割引ツール

1. Zoho CRM NPOパックとは

Zoho CRM NPOパックは、非営利団体が抱える「支援者情報がエクセルやスプレッドシートに分散している」「寄付者との関係構築が属人的になっている」といった課題を解決するツールです。
通常は年間50,400円かかる企業向けプランを、非営利団体向けにカスタマイズし、10ライセンスまで無償で提供されています。

NPOコンサルの実績がある株式会社シン・ファンドレイジングパートナーズが監修しているため、導入後すぐに活用できる設定になっているのが最大の魅力です。

2. サービス基本情報

どんなツールか

Zoho CRM NPOパックは、CRM(顧客関係管理システム)を非営利団体向けにカスタマイズしたクラウド型の支援者管理システムです。

寄付者や会員、ボランティア、イベント参加者など、団体に関わるすべてのステークホルダー情報を一元管理できます。

無料・割引で使えるか

一定の基準を満たす非営利団体には、通常年間50,400円/ユーザーのエンタープライズプランを10ライセンス分(実質9ライセンス。1ライセンスは初期設定用に提供会社が使用)まで完全無償で提供されています。

提供会社

監修・提供:株式会社シン・ファンドレイジングパートナーズ
開発元:ゾーホージャパン株式会社

3. どんな団体におすすめ?

組織の規模別

  • 小規模団体(3~10名):エクセル管理から脱却したい団体に最適
  • 中規模団体(10~30名):複数のスタッフで情報共有したい団体
  • 大規模団体(30名以上):10名以上でも非営利団体特別価格で利用可能(要相談)

具体的な使用場面

  • 寄付者やマンスリーサポーターの履歴管理
  • イベント参加者の申し込み受付から発送管理まで
  • 会員の更新時期管理と自動リマインド送信
  • ボランティアとの連絡調整
  • 企業スポンサーとの関係構築

4. できること(主要機能)

機能1:支援者情報の一元管理

個人・団体の基本情報に加え、寄付履歴、イベント参加歴、会費納入状況などを一箇所で管理できます。
名刺やエクセルデータも一括インポート可能です。

機能2:Webフォーム連携

自団体のWebサイトに設置したフォームから、寄付申込みやイベント参加の情報を自動でCRMに取り込めます。
手入力の手間を大幅に削減します。

機能3:メール一括配信

個人名や団体名を差し込んだパーソナライズメールを一括送信できます。
活動報告や寄付のお礼、イベント案内などに活用できます。

機能4:レポート・分析機能

寄付金額の推移、会員の属性分析、イベント参加率などをグラフやレポートで可視化できます。
ファンドレイジング戦略の立案に役立ちます。

機能5:モバイルアプリ対応

外出先からもスマートフォンやタブレットで支援者情報の確認・更新が可能です。
イベント当日の受付確認などに便利です。

5. 非営利団体の特典

無料・割引の詳細

  • 無償提供:10ライセンス(実質9ライセンス)まで完全無料
  • 通常価格との差額:年間約50万円(50,400円×10ライセンス)が無料
  • 10名以上での利用:非営利団体特別価格での提供あり(詳細は要問合せ)

通常プランとの違い

NPOパックは、通常のエンタープライズプランに以下のカスタマイズが施されています:
寄付者管理に特化した項目設定
イベント管理機能の最適化
非営利団体向けレポートテンプレート
基本操作マニュアルの提供

対象法人格

以下の法人格を有していることが条件です:
特定非営利活動法人(NPO法人)
認定特定非営利活動法人
公益財団法人
公益社団法人
社会福祉法人
宗教法人
更生保護法人

※震災等の復興支援に特化した活動を行う場合、一般財団法人、一般社団法人、任意団体も申請資格がある場合があります(要問合せ)。

6. 始め方

申請のステップ

ステップ1:お問い合わせ
シン・ファンドレイジングパートナーズの申込フォームから問い合わせ

ステップ2:資料受領と申込書記入
メールで資料と申込書が送付されるので、必要事項を記入して返送

ステップ3:審査
必要書類を提出し、審査を受ける

ステップ4:設定と引き渡し
審査通過後、カスタマイズされたCRMが設定され、簡易マニュアルとともに引き渡される

必要な書類

  • 申込書(提供会社から送付)
  • 事業計画書または事業報告書
  • 登記簿謄本
  • その他、法人格を証明する書類

申請から使えるまでの期間

申込書提出から審査、設定完了まで通常2~4週間程度です(審査状況により変動)。

申請ページのURL

https://www.shinfundraising.co.jp/entryform3

7. 料金比較

項目一般向けエンタープライズプランNPOパック(非営利団体向け)
月額料金(1ユーザー)4,200円無料
年額料金(1ユーザー)50,400円無料
10ライセンスの年額504,000円無料
初期費用0円0円
寄付者管理カスタマイズなしあり(標準装備)
イベント管理機能標準NPO向けカスタマイズ済み
操作マニュアル公式ヘルプのみNPO向け簡易マニュアル付属
11名以上での利用通常料金非営利団体特別価格(要相談)

※2025年12月現在の情報です。

8. 使い方の例

例1:マンスリーサポーター管理

毎月定額の寄付をしてくださる支援者を登録し、寄付履歴を自動で記録。
年末には年間寄付額の合計領収書を自動生成し、一括でお礼メールとともに送付できます。
Webフォームから新規のマンスリー登録があれば、自動でCRMに登録され、ウェルカムメールが送信されます。

例2:イベント参加管理

Webフォームから申込みを受け付け、自動でCRM登録。
参加者リストの作成、リマインドメールの自動送信、当日の受付確認をモバイルアプリで実施。
イベント後は参加者にアンケートを送り、次回イベントの企画に活用できます。
参加履歴から「3回以上参加」の熱心なサポーターを抽出し、特別な案内を送ることも可能です。

例3:企業スポンサー管理

企業からの協賛や物品寄付の履歴を一元管理。
担当者の異動情報や、次回の提案時期をアラート設定。
過去の提案内容や協賛金額の推移をレポートで確認し、継続的な関係構築に活用します。
年次報告書送付時には、企業名を入れたパーソナライズメールで活動報告を送信できます。

9. 注意点

使えない場合

  • 対象法人格に該当しない団体(株式会社、合同会社など)
  • 申請時に必要書類が揃わない場合
  • 審査で基準を満たさないと判断された場合

制限事項

  • 無償提供は10ライセンスまで(1ライセンスは初期設定に使用されるため実質9ライセンス)
  • データベースの構築には多少の学習時間が必要
  • 初期のデータ移行作業は団体側で行う必要がある(別途導入支援サービスあり:2ヶ月10万円)

うまく使うコツ

  • 段階的に導入:まずは寄付者管理から始めて、慣れたらイベント管理、会員管理と広げる
  • 担当者を決める:CRM管理の責任者を1~2名決めて、運用ルールを整備する
  • 定期的なデータ整理:月1回程度、重複データのチェックや情報更新を習慣化する
  • 継続サポートの活用:月額8,000円の継続サポートサービスで、運用の不明点を相談できる

10. よくある質問

Q1:本当に完全無料ですか?隠れた費用はありませんか?

A:10ライセンスまでは完全無料です。
ただし、より高度なカスタマイズや導入支援を希望する場合は、別途オプションサービス(導入支援:2ヶ月10万円、継続サポート:月額8,000円)があります。
基本利用に追加費用は一切かかりません。

Q2:エクセルで管理している支援者データは移行できますか?

A:はい、可能です。
エクセルファイルを一括インポートする機能があります。
ただし、データの形式を整える必要があるため、導入支援サービスの利用も検討されると良いでしょう。

Q3:10名以上で使いたい場合はどうなりますか?

A:10名を超える場合でも、非営利団体向けの特別価格で利用できます。
具体的な料金は、シン・ファンドレイジングパートナーズに直接お問い合わせください。
通常料金よりも大幅に割引された価格で提供されています。

Q4:途中で有料プランに変更することはできますか?

A:はい、可能です。
団体の成長に合わせて、より高度な機能が必要になった場合は、有料の上位プランや追加サービスに切り替えることができます。
データはそのまま引き継がれます。

Q5:ITに詳しくないスタッフでも使えますか?

A:基本的な操作は直感的で、ITスキルがなくても使えるように設計されています。
NPO向けの簡易マニュアルも提供されますし、継続サポートサービス(月額8,000円)を利用すれば、不明点をメールで質問できます。

11. 似たツールとの比較

Salesforce Non-Profit Success Pack

世界的に有名なCRMで、非営利団体向けにも提供されています。
高機能ですが、カスタマイズが複雑で、専門知識が必要になる場合があります。
日本語サポートも充実していますが、学習コストはZohoより高めです。

kintone(サイボウズ)NPOプログラム

年額10,000円で50ユーザーまで利用できます(特定非営利活動法人のみ対象)。
カスタマイズの自由度は高いですが、ゼロから構築する必要があります。
Zoho CRM NPOパックのように、あらかじめ寄付者管理用に設定されているわけではありません。

Microsoft Dynamics CRM

月額1,630円/ユーザーで利用できます。
Officeとの連携は強力ですが、こちらも非営利団体向けのカスタマイズは含まれていません。

このツールを選ぶべき理由

Zoho CRM NPOパックは、「完全無料」「非営利団体向けにカスタマイズ済み」「導入後すぐに使える」という3つの特徴を兼ね備えています。
特に、NPOコンサルが監修した設定により、寄付者管理やイベント管理といった非営利団体特有のニーズに最初から対応しているのが最大の強みです。
ITリソースが限られた団体でも、すぐに実務で活用できる点が他のツールとの違いです。

12. まとめ

Zoho CRM NPOパックは、エクセル管理から脱却して、支援者との関係を深めたい非営利団体にとって、最適な選択肢です。
通常50万円以上かかるシステムを無料で利用でき、しかも非営利団体向けにカスタマイズ済みという点は、他に類を見ません。

寄付者管理、会員管理、イベント管理といった団体運営の基盤となる機能が、導入初日から使えるのが大きな魅力です。

次にやるべきこと

まずは申込フォーム(https://www.shinfundraising.co.jp/entryform3 )から問い合わせをして、資料を取り寄せましょう。
事業計画書や登記簿謄本など必要書類を準備しながら、現在のエクセルデータを整理しておくと、導入後のデータ移行がスムーズになります。

より詳しく知りたい場合は、導入支援サービスの活用も検討すると良いでしょう。
支援者管理の効率化は、団体の活動をより広げるための第一歩です。

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