AI技術の急速な普及が、一部の専門職だけでなくあらゆる職種に影響をおよぼし始めた。
日本最大級の生成AI学習コミュニティを運営する株式会社SHIFT AIは2026年1月24日(土)、東京・港区を本会場に、全国47都道府県でのライブビューイングを含む大規模イベントを開催した。参加者は600〜800名規模を想定している。
AIによる「静かな失業」が日本を侵食する
2025年、AIエージェントと呼ばれる自律型AIツールが急速に普及し、これまで人間が担ってきた作業の一部を代替するようになった。
特にクリエイティブ分野では影響が顕在化しており、バナー制作や資料作成といった業務がAIによって短時間・低コストで処理できるようになったことで、現場のデザイナーや制作者から受注減少や単価下落を訴える声が上がっている。
米国では若年層を中心に雇用統計への影響が数字として表れ始めている一方、解雇規制の強い日本では表面上の失業者数には反映されにくい。
しかし実態としては「仕事はあるが報酬が下がり続ける」という状況が進行しており、SHIFT AIはこれを「失業なき衰退」と表現している。2026年はこの波がより幅広い職種へ拡大する転換点になると同社は見ている。
地方の取り残しを防ぐ——47都道府県同時開催の狙い
今回のイベントの大きな特徴は、都内会場とオンラインで全国46都道府県のサテライト会場をリアルタイムにつなぐ形式を採用した点だ。AI活用に関する最新情報や実践的知識が東京に集中しがちな現状を問題視し、地域間の情報格差を縮めることを目的としている。
イベントのタイトルは「AIエージェント元年を越えて!AI失業元年を迎える2026年の生存戦略」。AIが仕事を奪う存在ではなく、うまく活用すれば生産性を大幅に高める「戦略的ツール」になり得るという視点から、具体的なスキルや行動指針を参加者に提供することを目指した。
登壇者3名が多角的な視点で「今後の働き方」を議論
イベントには3名の専門家が登壇した。一般社団法人AICX協会代表理事の小澤健祐氏は、人とAIの共存社会の構築をテーマに複数のAI企業の経営やアドバイザー業務に携わる識者で、「AIエージェントの教科書」などの著書でも知られる。
SHIFT AI代表取締役の木内翔大氏は、会員数2万5000人を超える生成AI学習コミュニティを主宰し、AI時代のキャリア戦略に関する発信を続けている。そして同社デザイン部長の川合卓也氏が、現場目線でAIとデザインの融合について語った。
プログラムは午後1時30分に開会し、4つのトークセッションと懇親会を経て午後4時に終了する約2時間半の構成で行われた。
AI時代を生き抜くために——「使われる側」から「使いこなす側」へ
SHIFT AIが訴えるのは、AIの台頭を「脅威」として受動的に受け止めるのではなく、積極的に活用スキルを身につけることで競争力を高めるという姿勢だ。変化の波に飲み込まれるか、波を活かして前進するかは、個人が今何を学び、どう動くかにかかっていると同社は主張する。
今回のような全国規模のイベントを通じて、AI時代に対応できる人材を日本全体で増やすことが同社の目標だ。
参照元: PR TIMES(株式会社SHIFT AI プレスリリース) https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000223.000116644.html

