ボードゲームが架け橋に——児童養護施設の子どもたちがゲームで育む「伝える力」

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家庭から離れて暮らす子どもたちに、遊びを通じたキャリア教育を届ける取り組みが広がっている。株式会社イー・ラーニング研究所(大阪府吹田市)は、公益社団法人JEOと連携し、茨城県と埼玉県の児童養護施設2か所にキャリア教育用ボードゲーム教材を無償で提供。

2026年1月下旬には子どもたちを対象にした体験会も実施した。


■ 本文

「遊び×学び」で育む自己表現のスキル

今回提供されたのは、同社が手がけるボードゲーム教材『子ども未来キャリア』のうち、「コミュニケーションゲーム」と呼ばれるプログラムだ。多様な価値観を持つ他者と関わる中で、自分の考えを言葉にして伝えるスキルを楽しみながら習得することを目的としている。

体験会は1月24日(土)と25日(日)の2日間にわたって行われ、提供先となったのは茨城県の児童養護施設つくば香風寮(社会福祉法人 同仁会)と、埼玉県の若竹ホーム(社会福祉法人 弘和会)の2施設だ。

施設の教育方針とも合致

つくば香風寮では、入所する子どもたちが将来の進路や生き方について自ら考える力を養うため、日常生活を通じたキャリア教育を重視してきた。ゲームという形式が子どもの関心を引きやすく、主体的な学びにつながるとして本教材の導入が実現した。

一方、若竹ホームでは金銭管理セミナーや職業体験イベントへの参加促進など、積極的なキャリア支援をすでに展開している。同施設には小中学生向けの一時保護施設も設けられており、そこでの学習プログラムの一環として本教材の活用が検討・評価された。

子どもと支援者、双方に手応え

体験会を終えた施設職員からは、子どもが自分の気持ちを見つめ直す機会になったという声や、ゲームのルールに沿って適切な表現を模索する子どもの姿が印象的だったとの感想が寄せられた。職員研修にも応用できるのではという意見も上がったという。

子どもたち自身からも、相手の発言の意図を考えることの大切さを実感したといった前向きな反応があった。単なる娯楽にとどまらず、思考力や共感力を引き出す場として機能したことがうかがえる。

2022年から続く社会貢献活動の一環

イー・ラーニング研究所は、JEOが運営する「企業からの物品提供支援事業」に賛同し、2022年度から全国の児童養護施設や児童心理治療施設へ同教材の寄贈を続けている。

今回の取り組みはその延長線上にあるもので、提供を希望する施設から公募で選定される仕組みが採られており、今回は14施設の応募の中から2施設が選ばれた。

同社は今後も、子どもたちが将来に向けた夢や目標を描けるような学習環境の整備に取り組む方針を示している。


■ 参照元

本記事は以下のプレスリリースをもとに、編集部が独自に再構成して作成しました。

株式会社イー・ラーニング研究所(PR TIMES、2026年2月20日配信)https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000287.000013831.html

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