非営利団体向けGoogle Calendar完全ガイド

非営利割引ツール

1. Google Calendarとは

Google Calendarは、チームメンバーのスケジュール調整や会議予約、イベント管理の手間を大幅に削減できるクラウド型カレンダーツールです。

非営利団体の限られたリソースで活動する場合、日程調整や予定共有に時間を取られるのは大きな負担となります。このツールを使えば、メンバー全員のスケジュールをリアルタイムで把握でき、ボランティアスタッフとの連携もスムーズになります。

一番の魅力は、Google Workspace for Nonprofits(非営利団体向けプログラム)に含まれており、無料で利用できる点です。

2. サービス基本情報

どんなツールか

Google Calendarは、Google社が提供するオンラインカレンダーサービスで、スケジュール管理、予定共有、会議予約などを一元管理できます。パソコンやスマートフォン、タブレットなど、どのデバイスからでもアクセス可能で、複数人でのスケジュール調整が簡単に行えます。

非営利団体は無料で使えるか

はい、無料で使えます。Google for Nonprofits(非営利団体向けプログラム)に登録すると、Google Workspace for Nonprofitsとして、Google Calendarを含む各種ツールを無償で利用できます。

提供している会社

Google LLC(アメリカの大手テクノロジー企業)が提供しています。世界中で数百万社の企業や団体が利用する信頼性の高いサービスです。

3. どんな団体におすすめ?

組織の規模

  • 小規模(5〜20名):特におすすめ。少人数でもスケジュール管理を効率化できます
  • 中規模(20〜100名):チームごとのカレンダーを作成し、部門間の連携がスムーズになります
  • 大規模(100名以上):全社カレンダーと部門カレンダーを使い分けて、組織全体の予定を管理できます

具体的な使用場面

  • ボランティアスタッフのシフト管理
  • イベントや勉強会の日程調整
  • 理事会や定例会議の予定共有
  • 施設や会議室の予約管理
  • 寄付者や支援企業とのミーティング調整
  • 複数拠点間での活動スケジュール共有

4. できること(主要機能)

1. スケジュール作成と管理

予定を簡単に登録でき、日・週・月・年単位で表示を切り替えられます。繰り返しの予定(毎週の定例会議など)も一度設定すれば自動的に反映されます。

2. 予定の共有とチーム管理

チームメンバーとカレンダーを共有することで、誰がいつ何をしているかが一目で分かります。権限設定により、閲覧のみ、編集可能など、細かくアクセスを制御できます。

3. 会議予約機能

「予約スケジュール」機能を使えば、予約受付ページを作成し、外部の方が空き時間を選んで予約できます。面談やカウンセリング、相談会の受付に便利です。

4. リマインダー通知

予定の前に通知を送ることができます。メールやスマートフォンへの通知により、大切な会議やイベントを忘れる心配がありません。

5. 他のGoogleツールとの連携

Gmail、Google Meet(ビデオ会議)、Google ドライブなどと連携しており、カレンダーから直接オンライン会議を開始したり、資料にアクセスしたりできます。

5. 非営利団体の特典

無料の詳細

Google for Nonprofitsに承認されると、Google Workspace for Nonprofitsを無料で利用できます。これには次のサービスが含まれます:

  • カスタムメールアドレス(例:yourname@your-npo.org
  • Google Calendar(共有カレンダー)
  • Google Meet(ビデオ会議)
  • Google Drive(クラウドストレージ)
  • Google ドキュメント、スプレッドシート、スライド

通常プランとの違い

一般の無料版Googleアカウントと比較して、以下の点が優れています:

  • 独自ドメインのメールアドレスが使える
  • 管理者による一元管理が可能
  • より充実したサポート
  • ビジネス向けの管理機能やセキュリティ機能

さらに機能が必要な場合は、非営利団体向けの割引価格(75%以上の割引)で有料のBusinessエディションまたはEnterpriseエディションにアップグレードできます。

どんな法人が対象か

日本では、以下の法人格を持つ団体が対象です:

  • 特定非営利活動法人(NPO法人)
  • 一般社団法人(非営利型)
  • 公益社団法人・公益財団法人
  • 社会福祉法人
  • 認定NPO法人

ただし、以下の団体は対象外です:

  • 政府機関
  • 病院やヘルスケア企業
  • 学校や教育機関(Google for Educationという別プログラムがあります)

6. 始め方

申請のステップ

ステップ1:認証パートナーGoodstackに登録
Google for Nonprofitsを利用するには、まずGoogleの認証パートナーであるGoodstack(旧Percent)による審査が必要です。

ステップ2:Google for Nonprofitsにアカウント申請
Goodstackでの確認後、Google for Nonprofitsの公式サイトから申請します。

ステップ3:Google Workspace for Nonprofitsを有効化
Google for Nonprofitsのアカウントにログインし、「Google Workspace for Nonprofits」の下にある「使ってみる」をクリックして有効化します。

ステップ4:ドメイン所有権の証明
14日間のトライアル期間中に、ドメインの所有権を証明する必要があります。リクエストは3営業日以内に審査されます。

必要な書類

  • 法人登記証明書または定款
  • 団体の活動内容を示す資料
  • 団体の公式ウェブサイト(推奨)

申請から使えるまでの期間

通常3~5営業日で確認手続きが完了します。団体の確認が完了すると、メールで通知が届き、すぐにGoogle Workspace for Nonprofitsのサービスを利用開始できます。

申請ページのURL

非営利団体向けデジタルツール - Google for Nonprofits | 非営利団体向けプログラム
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7. 料金比較

項目一般向け(無料版)非営利団体向け
基本利用料無料無料
カスタムメールアドレスなしあり(独自ドメイン)
ストレージ容量15GB(個人用)プール型(組織で共有)
管理機能なし管理者による一元管理可能
ビデオ会議時間60分までより長時間可能
サポートコミュニティサポートビジネス向けサポート
有料プランへのアップグレード通常価格75%以上の割引

※一般企業がGoogle Workspaceを利用する場合、Business Starterプランで月額680円/ユーザー、Business Standardプランで月額1,360円/ユーザー(2025年3月改定後の価格)がかかります。

8. 使い方の例

例1:ボランティアのシフト管理

ボランティアスタッフのシフトを「ボランティアシフト」という共有カレンダーに登録します。各ボランティアは自分のシフトを確認でき、急な変更があっても全員にリアルタイムで通知されます。色分け機能を使えば、「午前シフト」「午後シフト」などを視覚的に区別できます。

例2:イベントの日程調整

勉強会やセミナーを企画する際、複数の候補日をカレンダーに仮予定として登録し、参加予定者全員の空き状況を確認します。全員が参加できる日時が見つかったら、正式に予定を確定し、Google Meetのリンクも自動で作成すれば、オンライン参加も可能になります。

例3:施設の予約管理

会議室や活動スペースを「施設予約カレンダー」として作成します。スタッフは空いている時間帯を確認して予約を入れることができ、ダブルブッキングを防げます。外部の方にも予約スケジュール機能を使って予約ページを共有すれば、施設貸出の受付が自動化できます。

9. 注意点

使えない場合

  • 対象外の団体(政府機関、病院、学校など)は申請できません
  • 財政状態が不健全な団体や活動実態が確認できない団体は承認されない場合があります

制限事項

  • 無料版の予約スケジュール機能は、一度に1つしか作成できません。複数の予約システムが必要な場合は有料プランへのアップグレードが必要です
  • 14日間の無料トライアル期間中にドメイン所有権を証明する必要があります
  • ユーザー数に上限はありませんが、過度に多数のユーザーを登録する場合は事前に確認が推奨されます

うまく使うコツ

  • カレンダーを用途別に分けて管理(例:全体会議、部門別、イベント用など)
  • 色分け機能を活用して視覚的に分かりやすくする
  • リマインダー通知を設定して重要な予定を忘れないようにする
  • Google Meetと連携してオンライン会議をスムーズに開催
  • スマートフォンアプリもインストールして、外出先からもアクセスできるようにする

10. よくある質問

Q1:既に団体で使っているGoogleアカウントがあるのですが、そのまま使えますか?

A:既存のGoogle Workspaceを使用している場合でも、Google for Nonprofitsに申請して非営利団体向けプランに移行できます。ただし、移行にはドメインの確認が必要です。

Q2:申請が却下されることはありますか?

A:はい、団体の活動内容が確認できない場合や、対象外の団体種別の場合は却下される可能性があります。公式ウェブサイトや活動報告書などで、活動実態を明確に示すことが重要です。

Q3:無料版で足りない場合、どのように有料プランにアップグレードできますか?

A:Google for Nonprofitsの管理画面から、非営利団体向けの割引価格(75%以上オフ)で有料プランにアップグレードできます。Business StandardやBusiness Plus、Enterpriseプランなどが選択可能です。

Q4:Google Calendarのデータは安全ですか?

A:はい、Googleは世界最高水準のセキュリティ対策を実施しており、データは暗号化されて保護されます。また、管理者による権限設定で、誰がどの情報にアクセスできるかを細かく制御できます。

Q5:利用開始後、サポートは受けられますか?

A:はい、Google Workspace for Nonprofitsにはビジネス向けサポートが含まれています。ヘルプセンターやコミュニティフォーラムに加え、管理者向けの技術サポートも利用できます。

11. 似たツールとの比較

Microsoft Outlook予定表

Microsoftが提供するカレンダーツールで、Microsoft 365の一部として提供されています。Google Calendarと同様にチームでのスケジュール共有が可能ですが、非営利団体向けの無料プランの内容や申請プロセスが異なります。既にMicrosoft製品を使っている団体には親和性が高いでしょう。

TimeTree

家族や友人、小規模なグループでの予定共有に特化したカレンダーアプリです。無料で使えますが、ビジネス向けの管理機能や独自ドメインのメール機能はありません。個人的な活動や小規模なボランティアグループには適していますが、組織全体で使うにはGoogle Calendarの方が適しています。

Teamup Calendar

チームカレンダーに特化したサービスで、複数のカレンダーを一画面で管理できる点が特徴です。無料プランもありますが、Google Calendarのように他のビジネスツール(メール、ドキュメント、ビデオ会議など)との統合はありません。

このツールを選ぶべき理由

Google Calendarを選ぶ最大の理由は、非営利団体向けに完全無料で提供されている点と、Gmail、Google Drive、Google Meetなど他のツールとの連携が非常にスムーズである点です。

単なるカレンダー機能だけでなく、組織全体のコミュニケーションと業務効率化を一つのプラットフォームで実現できます。また、Googleの信頼性とセキュリティ、世界中で使われている実績も安心材料となります。

12. まとめ

Google Calendarは、非営利団体にとって日程調整やスケジュール管理の負担を大幅に軽減する強力なツールです。

Google for Nonprofitsに登録することで、Google Workspace for Nonprofitsの一部として無料で利用でき、独自ドメインのメールアドレスや他のGoogleツールとの連携も可能になります。

小規模から大規模まで、あらゆる規模の団体に対応でき、ボランティア管理、イベント運営、施設予約など、さまざまな場面で活用できます。

申請プロセスは比較的シンプルで、認証パートナーGoodstackでの確認を経てGoogle for Nonprofitsに登録し、3〜5営業日で利用開始できます。

次にやるべきこと:まずはGoogle for Nonprofitsの公式サイト(https://www.google.com/intl/ja_JP/nonprofits/ )にアクセスして、あなたの団体が対象となるか確認しましょう。対象であれば、すぐに申請を開始することをおすすめします。無料で強力なツールが手に入り、団体の活動効率が大きく向上するはずです。

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