物理空間で働くAI技術の全貌が明らかに
人工知能プラットフォーム「AIsmiley」を展開する株式会社アイスマイリーが、現実世界で実際に作業を行うロボットやAI技術をまとめた業界マップを2026年1月26日に発表した。このマップには、国内で利用可能な100の製品・サービスが6つのカテゴリに分類されて掲載されている。
従来のコンピュータ内で完結するAI技術とは異なり、ロボットアームやドローン、搬送機器などのハードウェアを通じて物理的な作業を実行する技術群が「フィジカルAI」と呼ばれている。生成AIの発展により、これまで人間の判断や器用さが必要とされた複雑な作業についても、機械による代替が現実的になってきた。
深刻化する労働力不足への対応策
今回のマップ公開の背景には、日本国内における労働力不足の深刻化がある。物流業界では2024年に施行された労働時間規制により輸送能力の低下が懸念されており、建設や製造の現場でも人材確保が経営上の重大なリスクとなっている。
公開されたマップでは、こうした課題に対応する技術を「自律」「協働」「拡張」という3つの視点で整理している。自律走行する搬送ロボットから、人間と並んで作業する協働ロボット、作業者の身体能力を高めるアシストスーツまで、多様なアプローチが示されている。
6つのカテゴリで産業現場をカバー
マップに掲載された製品は、以下の6分野に分類されている。
倉庫や物流センター向けには、磁気テープなどのガイドを必要とせず自律的に移動する搬送ロボットや、3次元認識機能を持つ無人フォークリフトといった「搬送・物流ロボティクス」が紹介されている。
製造ラインでは、安全柵なしで人間の隣で作業できる協働ロボットや、画像認識技術を活用した品質検査システムなどの「製造・検査・FA」技術が掲載された。
接客や配膳を担うサービスロボットに加え、人間と同じ二足歩行で様々な環境に適応できる汎用型ヒューマノイドを含む「ヒューマノイド・サービスロボット」も取り上げられている。
建設業界向けには、危険な場所の点検を行うドローンや、遠隔操作・自動施工が可能な建設機械を含む「建設・インフラ・ドローン」カテゴリが設けられた。
重労働の負担軽減を目的としたアシストスーツや、現場作業者の視覚・聴覚をAIで補強するウェアラブルデバイスは「アシストスーツ・ウェアラブル」として分類されている。
さらに、ロボットに視覚認識や判断能力を与える制御ソフトウェアや、開発を効率化するシミュレーション環境などの「ロボット開発・制御AI」も含まれている。
実用化が進む2025年から2026年
同社は2025年から2026年を「フィジカルAI元年」と位置づけている。大規模言語モデルを組み込んだヒューマノイドの登場や、熟練作業者の技能を学習したロボットアームの実用化など、技術の実装段階に入っているためだ。
マップの資料請求者には、掲載製品の詳細情報を記載したExcelリストも無償で提供される。ただし、AI導入を検討する企業向けの配布に限定されており、競合他社による市場調査目的での利用は想定されていない。
アイスマイリーが運営する「AIsmiley」は月間300万ページビューを記録し、500以上のAI製品を掲載する国内最大級のプラットフォームとなっている。企業のデジタル変革を支援する情報基盤として機能している。
参照元
株式会社アイスマイリー プレスリリース(2026年1月26日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000700.000053344.html

